-
産まれたての日々(壁 園佳)
¥1,500
『産まれたての日々』 著者:壁 園佳 10年前、とある事件を皮切りに家族が次々と壊れてゆく。 父はうつ病になった。その介護によって追い詰められて、次第に狂ってゆく私。 消えたい気持ち、家や地元への憎しみ、自分への嫌悪感。 家庭内暴力、トラウマ、偏った固定観念。 「生きたい」と思いながら、生きてみたかった。 「生きていて良かった」と思う、そんな人が存在するなら私は他人の人生を生きてみたい。 自分の人生を手放したい。もうこの世から消えてしまいたい。 相続問題、借金、愛着問題、性への嫌悪感、罪悪感、怒り、上手く行かない夫との関係、私は自殺遺族で、虐待児だったという気づき。 それらに向き合った日々、そして少し変わったあとの日々を書いています。 私という人間、私の家族、この社会が産みだした人間たちを証明したい。 そんな気持ちを込めて執筆しました。 10年間の、小説のような日記エッセイです。 260ページ 文庫本サイズ 1500円(税込) (以上、著者サイトより) 「こんなことでは傷つかない。感謝感謝感謝感謝感謝感謝。」(p.100)ここで思わず泣いてしまいました。壁さんがだんだんと父親と重なっていく描写が臨場感をつくっていて、映画のようです。文章が誠実な人は客観的で、それは感情を疎かにされた経験があるからかなと思いました。すごい本です。 (店主コメント)
-
レシート日記(オギユカ)
¥1,000
『レシート日記』 オギユカ 財布のなかに溜まっていく、白くて細長い紙切れ。 レシートは、本来なら買いものの記録でしかありません。 何を、いつ、どこで、いくらで買ったか。 ただそれだけが印字された無機質な紙のはずなのに、ふと見返すと、その時の空気感や自分の心のゆれが、よみがえってくることがあります。 迷って手にした春色のニット。 夫に分けてあげたいと思ったパンの味。 一人で聴いた夜更けのファミレスの閉店アナウンス。 この『レシート日記』は、そんな日々の断片を拾い集めた記録です。 2026年の1月から3月、冬から春へと移り変わる京都の街で、わたしが何に出会い、どんな気持ちでレジに向かったのか。 一枚のレシートから始まる、ささやかな15編の日記を収録しました。 誰かの買いものの記録なんて、他愛もないことかもしれません。 けれど、そんな他愛もない日々の積み重ねこそが、わたしを形作っているような気がするのです。 □著者プロフィール エッセイスト、ライター。1992年早生まれ、埼玉・鶴ヶ島出身、京都在住。22歳年上の夫と暮らす。卒論のテーマにするくらいボードゲームが好き。毎朝ロイヤルホストのモーニングに行きたい。レシート日記を書いています。ご連絡は[email protected]へ。 □『レシート日記』 サイズ 210 mm × 110 mm(A5変形) 32ページ 1000円 (著者noteより) お小遣いをもらって、ほしかった漫画を買いに行く——小学生〜中学生の、これらの瞬間を忘れることはなかなか無いだろう。いつも、親がくれた千円札がお宝に見えていた。 でも。大人になって、月に万単位でお給料をもらうようになると「何にときめき、何にお金を払ったか」忘れてしまう。それは憧れていた大人なのだが、幻滅していないと言えば嘘になる。 オギユカさんの「レシート日記」は、そんな「童心を失ってしまった大人」への朗報だ。ゴミとして捨ててしまっていたレシートと、その時どんな気持ちでレジに向かったかをセットで記録する試みを想像するとうっとりする。 「外からは燦々と陽が差していて、こんな風景のなかドーナツを待っているなんて平和なんだろう。キッチンからパチパチとはぜる油の音を聞きながら、京都で過ごす最高の午前中かもしれないな、と思った。」(p.10) 日記を読むと、やはり心が浮き立つ瞬間について綴られていて、ああ今すぐにでも真似をしたい! とテンションが上がった。一日単位で書かれているので、どこから読んでも良いのも気楽でありがたい。「毎日があっという間に終わっちゃうな」としょんぼりしている人に、ぜひ手に取ってほしい1冊です。(店主コメント)
-
あたりまえの日常を、奇跡と呼ぶことにした(神田なり)
¥1,300
SOLD OUT
『あたりまえの日常を、奇跡と呼ぶことにした』 神田なり 「あなたは、ただそこにいるだけで、誰かの希望だった。」 慣れない育児に迷い、必死にわが子を想う日々。本書を読み進めるうち、あなたは気づくはずです。これほど一心に誰かに想われ、慈しまれる存在が、尊くないはずがないと。 今日を、生きている。そんなあたりまえの日常こそが、誰かが心から待ち望んできた、光そのもの。何ができるからではなく、ただ生まれたままで、あなたは無条件に愛されるべき奇跡です。 かつて誰かの愛を全身で受け止めたあなたなら、この先どう生きても、きっと大丈夫。今、懸命に誰かを愛しているあなたと、すべての「元・赤ちゃん」へ贈る、日常の全肯定エッセイ。 目次: はじめに 「不妊様」の日々 酸欠のせいにしたい カラフルな生活の始まり 祈りが呼吸になるまで キミとすごした一ヶ月 抱けない手で伝える愛 子育てのスパイス 奇跡とともに生きる 抱けなかった手が、今握るもの 人生初チックン 絵本が読めない理由 ミルクを飲まない すべてがリセット、来月から 保育園最後の日に 門出を繰り返す オートミールの花畑 「赤ちゃん」の終わり やけどの夜に この手の大きさを覚えておきたい いつか見えなくなる景色の最中で おわりに 著者:神田 なり 発売予定日:2026年4月20日 サイズ:A6文庫本サイズ ページ数:172ページ (作者サイトより) 初めての育児。子どもが泣いてようが泣いてなかろうが、いつもどこか不安だった。目の前にいるふわふわの赤ん坊が笑顔を向けてくれたり、できることが増えたり。とても幸せなはずなのに。 「母親なのに、子どもの健康と安全を誰よりも考えて、一番に愛情を注ぐ人間であるべきなのに、これじゃむしろ、私自身が息子の健康を脅かしている張本人じゃないか。罪悪感で押しつぶされそうになって、深夜にもかかわらず声をあげて泣いた。」(p.59) 子を宿してからの母というのは、突然平社員から社長になったみたいに、わけもわからないまま全てを把握し、指示を出し、さらには走り回るプレイヤーでもいなければならない。(ことが多い。)今思えば「無茶すぎる」「とにかくサボれ」な状況。なのだが、目の前に赤ん坊がいると冷静でいられない。そのことを、この本を読んで思い出した。 子どもが怪我をしたとき、最近無理させてたなと他の後悔と紐づいていって苦しくなる感覚とか。気づいたら子どもの方がたくましくなっていて、お母ちゃん新米なんだと照れ笑いするとか。それらはすべて、自分が赤ちゃんだったときも親が右往左往していた証拠で。 ああ、ありがたいな。忘れたくないな。まさに「奇跡」を感じられる1冊です。(店主コメント)
-
みんな死んでも生きていく(まつよのぞみ)
¥1,500
SOLD OUT
『みんな死んでも生きていく』 まつよのぞみ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 19歳のとき、兄が自死した。 26歳の彼がもう生きていきたくないと思った世界を これからもわたしは生きていくのか。 家族が死ぬのが怖くなった。 自分が生きていることすら、 どこか後ろめたかった。 祖母の介護、年老いる両親、消えない喪失感、 それでも時間は止まってくれない。 兄が生きられなかった未来を、 わたしは生きていく。 人生の主導権を取り戻し、 どう生きるかを選びなおす。 喪失と再生、家族との関係、 生きる覚悟を綴った九年間のエッセイ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目次 じゃあ、サイゼでまた 白百合とレモン スタンプは既読無視するだろ 大至急「大丈夫」にしてください このひとも、誰かの愛するひとなんだろうな 死ぬのって死ぬほど面倒 低空飛行の蝿に祈る うちらは長生きしような 骨になってしまえば皆同じ 死にたいわけがない 夏至 それでも、長男になりたかった 初めてのさよなら 「それで、あなたはなにが好きなの?」 夢 ここから先は道がない 縮命、延命 二枚目のカード 生きている大きなわたしを見て 会いたいからって死ねないよ 腰 わかちあう 上書きするなら笑顔で トゥルーエンド あとがき B6版/144ページ 著者:まつよのぞみ 装画:hoppe (作者サイトより) 足場が崩れ落ちるほどの衝撃、自分が自分じゃないみたいな「大丈夫」の演技、ようやく兄に「さよなら」を言えた日、自分で道をつくると決めて選んだワーホリ。弱々しいけれど、いつまでもしぶとく残っている線香花火のような煌めきがあった。 「この気持ちはなんなんだろう。どういう意味なんだろう。いつからか、死にたいとか消えたいとか思う代わりに、他のことばに置き換えてみることにした。 「休みたい」「帰りたい」「疲れた」 萎れたフレーズから始まった言い換えゲームは、ふと怒りに着地した。 「許さない」 「好き勝手にさせない」 「もう言うことは聞かない」 「もう思い通りにはならない」 そのとき初めてわたしは、自分が怒っていることを知った。抑圧してきた怒りが噴き上がるのと同時に、なぜか元気になり、動けるようになっていた。」(p.52-53) なんだろう。丁寧だからか。感情の奥に何があるのか、探っていく過程そのものを見せてくれた。ずしんと重しを乗せられて身動きが取れなくなる本じゃない。表紙のレモンイエローみたいな清涼感の出どころが気になって、目が離せない。 (店主コメント)
-
近く訪れる彗星(佐々木里菜)
¥2,200
SOLD OUT
『近く訪れる彗星』 佐々木里菜 隕石にもふるさとがある。そして、私にも。 --------------2025年6月17日の日記より抜粋 誰にも頼まれていないのに一人で日記の本を作り続ける著者・佐々木による約3年半ぶりの長編日記本「近く訪れる彗星」。運命が壊れ、本が売れ、テレビに出て、那須に逃げる。さなぎを見守り、羽化させ、旅立たせ、静かに壊れていきながらも走り続けた日々の記録。旅立っていった小さな命たちにはもう二度と会えない。そして、もう二度と来ない日々を記録した、もう誰の元にも戻ってこない2025年の日記。 --- サイズ:B6判変形(110mm×170mm×16mm前後) 近く訪れる彗星 2025年11月15日 初版発行 発行 佐々木里菜 装丁・デザイン 佐藤豊 印刷進行管理 大内宏輔(株式会社ソノベ) 印刷 株式会社ソノベ 製本 新日本紙工株式会社 ▷著者プロフィール 佐々木里菜 写真家。1991年宮城県仙台市生まれ。2019年より商業写真家として活動する傍ら、日記を中心とした文筆活動を細々と行う。主な著作は『パートタイム・コメット』(2022年)、『Between Timid and Timbuktu』(2024年)、『ロイヤル日記』(2024年)、『料理未満日記』(2025年)、他。
-
ロイヤル日記(佐々木里菜)
¥1,540
SOLD OUT
『ロイヤル日記』 暑すぎた2024年の夏の終わり、『ロイヤル』なファミリーレストランことロイヤルホストに行った日だけで構成された日記本。たとえ同じお店でも、一緒に行く人、時間、外の天気、自分の気持ち、食べるもの。それだけで全く違う一日になる。『ロイヤル』に行った日は、長すぎる日記を書いてしまう。大人になってうれしいことは、好きなときに好きな人とファミリーレストランに行けること。今まで誰にも見せられなかった長い日記を7篇収録。 目次 ・2024.08.22 父と母と深夜の仙台根岸店 ・2024.08.27 ベルリンからの友と実家のような中野店 ・2024.09.05 オフィスレディの昼休憩と新宿店 ・2024.09.07 九月七日と銀座インズ店 ・2024.09.16 ステーキといちごのティラミスと駒沢店 ・2024.09.26 閉店アナウンスと木曜夜の神楽坂店 ・2024.09.27 雨のコスモドリアと九段下店 ・あとがき --- 著者 佐々木里菜 装画・挿絵 ナガタニサキ デザイン 佐藤豊 ページ数 48 判型 B6判 第4刷はアジロ綴じ 装丁 佐藤豊 印刷進行管理 大内宏輔(株式会社ソノベ) 印刷 株式会社ソノベ 製本 新日本紙工株式会社 ▷著者プロフィール 佐々木里菜(ささきりな) 写真家。1991年9月7日、宮城県仙台市生まれ。都内スタジオ勤務や写真家の弟子を経て2019年より商業写真家として活動する傍ら、2020年に『緊急事態宣言下における写真と日記と短歌の壁新聞』をネットプリントにて発行。それらがインターネットを中心に口コミで広がり2ヶ月弱の間に2,000回以上印刷される。以降、日記を中心とした文筆活動を細々と行う。主な著作に『パートタイム・コメット』(2022年)、『Between Timid and Timbuktu』(2024年)、『ロイヤル日記』(2024年)、『NIKKI NIKI』(2024年)、などがある。2025年3月末時点でのリトルプレス総発行数は1,300部を突破。ロイヤルホストで一番好きなメニューはパンケーキ、黒×黒ハンバーグ、平日限定洋食ランチのチキン南蛮風甘酢ソースランチ。
-
中村季節さん『ベトナム』セット
¥2,000
『ベトナム 1/汗』 『ベトナム 2/雪』 2冊セット 2025年11月30日 発行 2026年2月27日 第2刷(新装版) 著者:中村季節 【ベトナム1/汗】 そこらのチワワよりビビリでペーパードライバーの〝私〟がベトナム大群バイクの一味に加わるまでの旅の記録。上下巻の上。 はじめに ベトナムに行ったことはなかった。しかし私は、どこかにいかねばならなかった。コロナ渦のどたばたによって一度は永住を決意したイギリスからの帰国を余儀なくされた私は、ちょっとのつなぎのつもりで始めた東京アルバイト生活にあぐらをかいてもう数年が経過、気づいたら30代も半ばを過ぎていた。実家の2階で石油ストーブをたいて種類のわからない長い犬とともに転がりながら雪見だいふくを半分こにしておもちふわふわだねなどとつぶやいていたそのとき、あれ、あんたの人生いま大丈夫そ? という根源的な問いがいにしえのギャルの形をとって私の眼前に姿をあらわした、あなたいったい誰ですか?! 20年前のお前の魂だよ、ってかマジでなにしてんの? その服終わりきってるよ? 穴の空いた明太子色のスウェットをきた私は突然の黒ギャル及び人生の選択の訪れに恐れおののき、それから数ヶ月をただ怯えて過ごした。そしてある冬、バイト先の床の溝に挟まっているこぼれたココアの固まったやつを竹串でほじくりまわしていたら、ああ、ここまでか、と思った。私はよくやった。もう十分に逃げた。そろそろ、次のチャプターへ進むべきだ。 その日の夜、建設現場から帰ってきた父母の木屑まみれの作業着をたっぷりの洗剤とともに洗濯機に放り込んでから、居間で糖質70%オフビールを傾ける父に「私も、大工をやるよ」跡を継ぐ、と告げた。腹をくくった。朝5時起き週6日現場生活の幕開けだ、そうか、それなら明日からでもいいぞとうれしそうに父がいう――あ、ちょっとちょっと待って待って。タイムタイムタイム。「うん、やる、やるんだけどね、バイトやめてからちょっとだけ旅にでるから、そのあとスタートで」「え、どこに?」「べ」ベトナム。と私は答えた。そうなの? と我が魂の黒ギャルが驚いていた。まっとうな人生の訪れを目の前にした私の最後の悪あがきだった。 実際問題貯金などほぼないに等しい状態の私に、まとまった長旅が可能なのは東南アジアのどこかしかない、そうか、確かに、ベトナムか。いいんじゃないか。なんだっけ。バンミー? とかあるんだっけな。よく知らんけど、とりあえずスカイスキャナー開いて一番安い航空券、ホーチミン行き片道24000円、これで決まりだ。とりあえずいってから後先考えればよろしいな、まずとにかくいってみるべし。そうしてはじまった、私の15日間のベトナム旅の記録です。 【ベトナム2/雪】 そこらのチワワよりビビリでペーパードライバーの〝私〟がベトナム大群バイクの一味に加わるまでの旅の記録。上下巻の下。 一月三十一日(水) 帰り道はすこし薄暗くて、ライトをつけて走る。どんどん暗くなる。いきなり夜道の運転かよ、と私は手に汗をじっとりかいていた。山間部を走っているうちに山の緑がどんどん紺色にかわっていく。光が、前を走るルーベンバイクの後部座席のジュリアの後ろ姿が見える。たまに対向車のライトがみえると、身体がキュッと縮こまった。私が運転を怖がるようになったのは、20歳ちょっとのとき免許をとったばかりの元彼の車で、事故にあってからだろうか。兵庫県の山道を走っていて、前からやってきた大きなトラックにびびった元カレが歩道の縁石に派手に乗り上げて、タイヤがだめになってしまったのだった。助手席の私は、衝撃をもろに受けてしばらく喋れなかった。車からどうやって降りたのだろうか。元カレは完全に意気消沈して使い物にならなかったので、私がレンタカー会社と、JAFに連絡をして、それから近くのガストで飯を食いながらJAFを待ち、手配された代車で京都まで戻る道すがら男を励まし続けた。私はこの男の、パスタをひきずるようにすする音が嫌で別れたと思っていたが、理由はそれじゃなくて、こういうところだったような気がする。金のないそいつの代わりに車体の修繕費5万くらいを払って、ほどなくして別れた。 私はその時、テキパキと動いてはいたのだが、本当は怖くて仕方がなかったのだと思う。泣きたかった。怖いよう、ぶつかって死んじゃうかと思ったよう、と取り乱して涙をぽろぽろ流すのを男になぐさめてもらいたかったし、関係各所への連絡だってお前がやれよと思っていた。いやお姫様かよ。私の精神の奥深くにはお姫様が住んでおり、表面には肝っ玉母ちゃんがいる。その間くらいがちょうどいいのだがなかなかそうもいかない。ホセは、私のお姫様をまた刺激してくれる。左折のたびにとまどう私のバイクに寄り添って対向車を手で制してまで私が安全に曲がれるようにサポートしてくれるのまじで騎士(ナイト)じゃねと思った。ハオランは王子でホセはナイトだな。このふたりで少女漫画一本かける。昔、漠然と自分は中国人かスペイン人と結婚するのでないか、と思っていた。なぜなのかわからないが、そう思っていた。今でも根拠が見つからないが、私のお姫様の相手をしてくれるのは奇遇にも中国人とスペイン人だった。
-
愛の練習(中村季節)
¥1,000
『愛の練習』 2025年4月6日 発行 2026年3月10日 第4刷 著者:中村季節 <著者HPより、概要> まともな恋愛経験をもたぬ私がはじめてちゃんと人と〝付き合う〟ということをしはじめた数カ月の記録。 ------- 九月二日(火) 立川の小学校現場朝5時起き。後部座席でまるまって朝の渋滞の音を聞いている。丑三つ時に「きのうはたのしかた、ありがとう」とみずなすからメッセージが届いていたのをなんどもなんども読み返して適切な返信を考えている。昨日は終電のバスでかえるみずなすを送ってから帰りの電車でずっと腹がクルクルと鳩のような音をたてており、なんかの小説で身体が植物に巣食われる乙女の話があったな、私の場合は鳩だったのか。鳩ならたのしくていいな。布団の中でもデートのあとってどっちから先にメッセージを送るべきなんだっけ? 検索のちヤフー知恵袋のとんちんかんな回答を読みふけったりわけのわからん恋愛コラムを読んだり、今日知ったばかりの誕生日と年齢から西暦を計算してこれであってるんか? と思いながら相性占いをしたり目を閉じたり忙しくしていて全然眠った気がしなかった。そうか昨日私たちは結局、十時間も一緒にいたのだ。わたしは初めてだれかとマッチングアプリで出会い、デートというものをしたのだという感慨で胸がひたされている。しかし、これが恋なのだろうか、恋って一体なんだったっけ? どんな感じだったっけ。現場に着いても一体なんの作業をしたのか覚えていない。弁当に確か何かのあんかけ状のものが入っていた。心と身体が完全に乖離している。 [サイズ] A6文庫サイズ 105 mm × 148 mm 118ページ ▷作者プロフィール 著者・発行者 中村季節 大工見習い / 日記 / DJ / Music Video Director / Onigiri maker Instagram:@nakamurakisetsu
-
干し柿泥棒VS女の執念(nemo)
¥800
『干し柿泥棒VS女の執念』 nemo 大事に育てていた干し柿が 窃盗被害にあってから、犯人を探し、 犯人への思いを綴ったこの1ヶ月間のことを ZINEにまとめました。 -全9回の「怒りの干し柿通信」全録 -防犯カメラに残る犯行の様子 -事件の時系列 等 執念を燃やした日々のことを 記録しています。 柿の収穫から皮剥き、柿揉み、実食、 デザイン、ライティング、撮影、編集、 製本に至るまで、 全ての制作過程を自身で行いました。 私もびっくりな脅威の全30ページ。 大ボリュームの完全版、最終版です。 これが終わったら黙ります。 (作者SNSより) B6サイズ 30ページ 泥棒されたら、証拠を集めて警察に突き出す——そんな常識をぴょこんと裏返してくれたZINE。社会学者・岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』(新潮社)によると、問題行動が出たときはチャンス……! 被害者のnemoさんが取った「ZINEという形でネタにして黙る」という選択。泥棒が、奪った干し柿の親の寛大さに気付き、己を恥じ、真に更生することを祈るばかりである。(店主コメント)
-
『ことば日記』特別になれなくても、(たかしお)
¥1,000
『『ことば日記』特別になれなくても、』 たかしお 僕が日々つけている日記『ことば日記』を、「喜、怒、哀、楽」という四つの感情をテーマに編集しなおした日記本です。 僕が日々書いているのは記録としての日記ではなく、その日に浮かんだ言葉、思いついた言葉をそのままの言葉で出す日記なので、『ことば日記』と名前をつけました。 「喜、怒、哀、楽」。そのときのあなたの気分に、いちばん近い感情や触れてみたい感情から、好きに読んでみてください。途中でエッセイ『渇望』と『凪』も挟んでありますので、よければそこから読んでもらっても。肩の力を抜いて、散歩でもするみたいに、ふらふらと行き来してもらえたらと思います。 ここには、立派なことも、役に立つことも、ほとんど書いてありません。すごい人の、すごい一年でもないです。ただ、何者でもない人間の言葉です。けれど、だからこそ——こんなふうに、普通に生きて、普通に喜んだり怒ったりしている人間がここにいるんだ。そう知ってもらって、「なんだか、安心した」とか「なんか気になった」など、少しでもいい体験につながれば、うれしく思います。 (はじめに より一部抜粋) ■仕様 『ことば日記』 特別になれなくても、 発行:合同会社たかしお 判型:A6版(文庫本サイズ) ページ数:122 発行日:2026年6月30日 表紙デザイン:羽田お皿 印刷・製本:ちょ古っ都製本工房 ※猫と暮らす自宅から発送します 本作の中や裏表紙、しおりにも登場しますが、我が家には猫が暮らしています。完成した本は大切に別室で保管し、梱包時も細心の注意を払っていますが、素人の手作業のため、毛が紛れ込んでしまう可能性があります。猫アレルギーをお持ちの方や、気になる方は、どうかご無理のないようご検討ください。 ■著者のこと https://my.prairie.cards/u/takashio ■たかしおの『ことば日記』 https://sizu.me/takashio (著者サイトより) たかしおさんに会うたびに、思うことがある。「男性は歳をとるほど孤独に陥りやすい」なんて言説を最近よく耳にするけれど、この人だけは、例外。 「二◯代、三◯代は、本当に自己肯定感なんて何もなく過ごした。僕は本当にクズで落ちこぼれで、何もできない。モテない。仕事もできない。特別な能力があるわけでもない。かっこいいわけでもない。才能やセンスと呼べるような、何か光るものみたいなものもない。 そんな僕が歳をとって、今が一番楽しいって思うなんてな。だから「こういう人間もいるよ」ということを示していきたい。僕みたいな人がいたら、きっとそれはうれしいことだと思うから。」(p.61) 孤独に陥る人とそうでない人を分つものは一体何なのか——。この日記を読んで、なんとなくわかった気がする。物騒な言い方になって申し訳ないが、「本人にとっての死刑宣告の数」なんじゃないか。 傷ついて、逃げて、それでもまた次の居場所を探しにいけるかどうか。その回数が、孤独になるかならないかを分けるんじゃないか……? 「嫉妬しない僕は、僕じゃないみたいな。嫉妬を除くと、僕はまるで今流行りの生成AIのように、当たり障りのない平均や真ん中を選ぶ。」(p.72) こんなふうに、自身を嫉妬の化身と分析する著者は、過去にプロの編集者から死刑宣告と取れるようなフィードバックを返されたとも書いている。それで傷ついても、また場所を探して。ちゃんと、自分の居場所を見つけたのではないか。奥様から「負けない場所を探してそこに行くようにしていることをポジティブに思っていてほしい」と言われたエピソードにも、とてもとても心を動かされた。 そして、そんな著者は“配慮のある立ち振る舞いがカッコいい”店主が尊敬する大人の一人。たかしおさんが嫉妬でできているなら、嫉妬は悪ではないなと思った。何者かになろうとして、うまくいかなかった夜に、手に取ってほしい本です。(店主コメント)
-
某日 その後(たけのまさ)
¥700
『某日 その後』 たけのまさ 2025年7月から12月までの半年分の日記です。 A6サイズ 182ページ 700円 (著者サイトより) 「日記らしい日記」で頭に浮かんだのが、たけのまささんの『某日』シリーズ。そんなに覚えてられるの?! と驚愕するほど克明に日々が記録されている。職場でのこと、読んだ本、道端でふと意識が飛んだときのこと、AIと話していたこと……。知らない人の、知り得ない実直な日を垣間見て「他の人もしんどい中がんばっている」とホッとできるのが、日記本の良いところ。 「(私)アップデートしたの? なんか違うよ」 「そうみたいだね。中身をこっそり入れ替えられた感はあるけど、急に性格が変わるわけじゃなくて、ちょっと言葉の選び方や間の取り方が変わるくらいかな。——違和感ある?」 「自分の心配したほうがいいんじゃない?」(p.62) AIとのハッとするやり取りや、 「台風が過ぎさった後、太陽の光が当たるもの全ての「切なさ」が深くなった気がする」(p.82) ハッとする詩的な表現に惹かれます。(店主コメント)
-
箱庭となった読書(久保みのり)
¥770
『箱庭となった読書』 久保みのり 「この箱庭があったから、私は夫と共に生きられている」 ———————————————————————————— 小説もエッセイも人文書も自己啓発本も。社会学も生物学もフェミニスト経済学も……。 これまで読んできた12冊が、夫と共に生きるうえで必要な箱庭となりました。積み木を積んでいくような繊細な思考時間となったり、ただ太陽に照らされているような暖かな休憩時間となったり。 離婚危機から3年。性愛がないと夫婦は成り立たないのか、と考え続けた3年。いまは少し和やかな夫婦関係になっています。夫に「ほんとうのこと」が言えるようになったから。 私が見つけた「ほんとうのこと」とは何か。そして、いまの時代だからこそ感じた、読書の良さとは——。自分の庭を持ちたい読書好きな方に届けたい1冊です。 『箱庭となった読書』 2026年7月5日初版第1刷発行 A6サイズ/本文92ページ 定価:770円 (税込) 作者:久保みのり 装画:合崎稜 @ryo_aizaki_ 発行:書店よむにわ 印刷・製本:ちょ古っ都製本工房
-
交換(しなかった)日記(おちよ・希(まれ))
¥1,500
『交換(しなかった)日記』 おちよ・希(まれ) 友達からの結婚報告ラッシュに揺れる元トンカツ職人、26歳の僕と、鶏五目おにぎり食べてバイトに通う47歳のわたしの、「交換しなかった」一ヶ月。 ───────────────────── 2025年11月に東京・下北沢で開催された「第七回日記祭」。 日記祭で初めて顔を合わせたふたりが、当日から一か月間それぞれに記した日記。交換日記ではなく、オンラインで閲覧可能にしたお互いの日記を読んだり読まなかったり、お互いの日常に思いをはせたりはせなかったりしながら、それぞれの日々の泡を言葉にした試みです。 発売日:2026/4/12 ページ数:160ページ サイズ:A5 【著者紹介】 まれ:インスタグラムで活動する、26歳の読書ナビゲーター。 おちよ:音楽好きの乱読家。3人の子の母。 (作者サイトより) Instagramの読書アカウントをきっかけに出会った、性別も世代も異なるふたり。繰り返しの毎日の中で、人と関わり、本や映画、音楽、お酒を摂取し、生きていく。にっちもさっちもいかない日に手に取り「こうやって心を動かしていけばいいんだ」と励みになりました。(店主)
-
人間観察 vol.1 サイゼリヤ(しろくま舎)
¥1,000
『人間観察 vol.1 サイゼリヤ』 しろくま舎 サイゼリヤ✕13人=??? 自由すぎる文芸誌、できました。 雑誌『人間観察』は、毎号ひとつのテーマを掲げ、それに沿って「人間」をさまざまな角度から観察・表現する文芸雑誌です。小説、エッセイ、詩、評論、漫画──ジャンルは様々。テーマにさえ沿っていれば何でもありの、まさに“闇鍋”のようなごった煮雑誌を目指しました。 記念すべき創刊号は、みんな大好きなイタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」の特集です。低価格ながらコストパフォーマンスは抜群。美味しくて満足度も高い。そんなサイゼリヤに、日頃からお世話になっている方も多いのではないでしょうか? 本誌では、さまざまな角度や切り口から、サイゼリヤを徹底的に観察していきます。 著者(掲載順): しらい弁当・サカナ文庫・イトウシエリ・no-suke・さじや・ISBbooks イソベスズ・桑名陽・すえだべべ・朝霧サトカ・城主ペネロペ・そのひぐらし商会 RIKO・書肆 海と夕焼 柳沼雄太・宗沢香音・しろくま舎 品場諸友 表紙イラスト: はるやまひろし (版元サイトより) ポッドキャスト『朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手』(ニッポン放送)で「恋人が浮気相手とサイゼリヤに行くのが一番嫌だ」と話していたのが印象的で、サイゼリヤってなんなんだろうと考えていた。こちらのZINEが人間観察をテーマにしているように、サイゼリヤでは“食べる”と同じくらい“過ごす”比重が大きく、それゆえに物語が生まれやすいのかもしれない。エッセイだけでなく漫画も小説も詩歌も評論もあって、おもしろい!(店主))
-
まばゆい(本屋lighthouse/僕のマリ)
¥1,650
『まばゆい』 本屋lighthouse/僕のマリ 僕のマリ、待望のエッセイ集。 「苦しくて甘いよろこび 色あせることのない思い出たち」 〈植本一子さん帯文〉 書くことは自分を救うことーーそう言い切る彼女に賛同する。 私たちは似ているところがある。書かずにはいられないのだ。良いことも悪いことも、たとえ大事な人を傷つけても。 自分のために、誰かのために、きっと今日も書いている。 『常識のない喫茶店』(柏書房)にて商業デビュー、発売すぐに重版もかかるなどその実力を見せつけている僕のマリのエッセイ集。『喫茶店』に至るまでの彼女の人生を振り返る1冊でもあり、彼女の「書くこと」に関する〈核〉のようなものも見えてくる内容となりました。読後にはタイトルの『まばゆい』に込められた想いが、自ずと沁み入ってくると思います。『常識のない喫茶店』とあわせて読んでもらえるとうれしいです。 【目次】 まえがき 生活 注意力散漫 愛を飼う きょうだい 緘黙のファンファーレ 青さと音楽 野崎さんのこと ほろ酔い 終わりのない友情 いままでのこと、これからのこと お母さんへ あとがき 奥付・著者プロフィール 写真(カラー) 【著者略歴】 僕のマリ 1992年福岡県生まれ。2018年活動開始。同年、短編集『いかれた慕情』を発表。2021年には柏書房より『常識のない喫茶店』を刊行。犬が好き。 Twitter:@bokunotenshi_ 品子(写真) 1992年生まれのいて座。2016年に写真集「街の灯」を制作。現在、喫茶店で働きながら気ままに写真を撮っています。 【書誌情報】 128p(巻末16pはカラー写真) B6変形 仮フランス装 表紙用紙 クラシックリネン129kg(雪) 見返し タント100kg グレー(B-5) 帯 クロマティコトレーシング(白) 本文用紙 b7バルキー73.0kg 価格:1500円+税 著者:僕のマリ 発行所:本屋lighthouse 刊行日:2021年11月23日 2刷:2023年5月21日 印刷・製本:藤原印刷 (版元サイトより) 僕のマリさんは、エッセイを好きになったきっかけみたいな作家さん。押しつけがましくなく、それでいてどこまでも内側に熱がこもっている。(店主コメント)
-
生活(ことさら出版)
¥1,100
『生活』 ことさら出版 この原稿を依頼されてから、ずっと私は悩んでいた。「生活」という大きなテーマで何を書けばいいのかな? と。実際の私の最近の生活は、舞台で全国を旅していて、その前に長い稽古を繰り返していた。今年に入ってからずっと。それももちろん「生活」だ。 でも、生活って、もっと取りとめのないものなのかもしれない。毎朝何時に起きて、何をして、何を食べて、ということだけではなくて、一日に八箱煙草を吸うのに匂いのしない料理人のこととか、全身ネイビーで世界中のネジを把握している坊主頭の人のこととか、土星の輪っかから来たかもしれない弥生顔の男のこととか、そういう、役に立たないけれど妙に忘れられないことの集まりでもある気がする。(中尊寺まい「ペペロンチーノ 富士日記 土星のスパイ」より) 【同人誌|A5判・46ページ|1000円+税|2026年5月4日発売】 『ZINE「生活」』は、以下の寄稿者の皆さんが、「生活」をテーマに書き下ろした原稿を収録したエッセイ集です。 【寄稿者・収録原稿】 ・エスムラルダ「友人Mのこと」 ・古賀及子「今日に未練はない、脱皮して新しくなるように寝る」 ・今野ぽた「生活とはあっけなく慣れてしまうもので」 ・ソーシキ博士「山で」 ・中尊寺まい(ベッド・イン)「ペペロンチーノ 富士日記 土星のスパイ」 ・ことさら出版「ちょうどよいシャワーの浴び方」 (版元サイトより) 「生きることの核心」(p.8 エスムラルダの生活)が詰まっている。タイミングによってはこの本を読んではらはらと泣いてしまうかもしれない。そのくらい、「生活」は偶然の集積で、それ自体がとても眩しいものだ。(店主)
-
才能(ことさら出版)
¥1,100
『才能』 ことさら出版 才能が欲しいと言うとき、私はだいたい“魔法”をねだっている気がする。努力や経験や時間の話をすっ飛ばして、いきなり結果だけを手のひらに落としてくれる都合のいいやつを。キラキラとしたスター性というより、もっと実用的な魔法。例えば「このコーヒー一杯で相手の一日が少しマシになる」とか「この一文で誰かの肩の力が抜ける」とか、そういう種類の“効き目”。私はそれを全部「才能」という箱に放り込んで、「いいなあ、才能」と言ってしまう。言い換えると、才能が欲しいんじゃなくて魔法が欲しい。自分の不安を一発で無効化してくれるような免罪符が欲しい。いい歳をして。 当然、そんな魔法なんてない。結局は手を動かす時間に戻される。豆は雑な管理をすれば美味しさが損なわれるし、ミルは手入れをしなければ機嫌が悪くなるし、お菓子を焼くオーブンは時間に対していつだって厳密だ。文筆作業ならもっと厳しい。書き始めの勢いは最初の三行でいつも息切れするし、「今日、私イケるかも」と思った夜ほど、翌朝読み返しては顔が熱くなる。才能ってやつが本当にあるなら、そういう赤面を先回りして消してほしい。推敲を省いても、ちゃんとした文章が出てきてほしい。いや、推敲はする。するんだけど、本当にしたいのは推敲じゃない。推敲しなくても良い文章を書けるような人になりたいのだ。ほら、ここでも魔法をねだっている。 (とんこつたろう「魔法は降ってこない」より) 【同人誌|A5判・36ページ|1000円+税|2026年4月20日発売】 『ZINE「才能」』は、以下の寄稿者の皆さんが、「才能」をテーマに書き下ろした原稿を収録したエッセイ集です。 【寄稿者・収録原稿】 ・うえぽん「見つけてくれた人」 ・澤村伊智「妹、ヤンキー、放送作家」 ・とんこつたろう(Reef Knot Coffee店主)「魔法は降ってこない」 ・ナカガワマサミ「いつか来る手放す日」 ・フレネシ「裸体を描きたい」 ・ことさら出版「私がオリンピアンだった頃」 (版元サイトより) 楽しそうだと始めてみて、うまくいかなくなったとき。「才能がないからだ」と逃げたくなる。でもそれは「逃げたいだけ」で……。「才能」というあやふやで、ときに鋭利なことばの周辺にあるものに想いを馳せることができる本。ちょっとヒリヒリしていて好きです。(店主)
-
フォトエッセイ『THE TIME』(宇都宮美沙)
¥1,800
フォトエッセイ『THE TIME』(宇都宮美沙) ・概要 2025年7月に訪れたフランス・リヨンの写真集。『THE TIME』というシリーズの一作品目として制作しました。一作品目のテーマは"今"。その景色のなかで得たインスピレーションから、流動的で、不安定な"時間"というものについて着想した、5本のエッセイを収録しています。 『THE TIME』 ¥1800(税込) 撮影/編集 / 装丁デザイン 宇都宮美沙 判型:148mm×210mm 頁数:100ページ 体裁:無線綴じ印刷 刊行日:初版2025年10月10日 (作者サイトより) 因果をないがしろにする理由にはならないが、因果に縛られる必要もないということである。決まり切った未来を選びに行くのではなく、想像もできない今この瞬間をつかみ取りに行くのだ。(p.35) <いま・ここ>に対する宇都宮さんの感覚がかっこいい。惹かれる写真には普遍性があり、普遍性を作品に込められる撮り手のエッセイとともに楽しめるのはとても贅沢なことだと思った。一押しです。(店主)
-
noise Vol.1 てんかんのおとこ(沖 健汰)
¥880
『noise Vol.1 てんかんのおとこ』 沖 健汰 ーてんかんとは、僕にとってはたまに出会う知り合いのようなものでして。 著者の持病であるてんかん。10年を超える病との長い付き合いについての物語。名前のダサさからは想像できない症状について、検査や薬など、さまざまな発作の体験記を記した1万字の闘病エッセイ。 (Sanzuiサイトより) とても印象に残っている言葉がある。臨床で働いている人の言葉。「病気を、その人の性格の一つと思うといいのかもしれない」——持病を経て、妊娠・出産による身体の変化を経て、この言葉についてずっと考えている。こちらのエッセイも、この言葉周辺に漂う空気感を示しているのではないか。病の非当事者にとって、読みやすく新しい。(店主)
-
深海の食卓(宮本紗有)
¥880
エッセイ集「深海の食卓」 宮本紗有 食卓と心を結ぶお話。 愛しながら、悩みながら、傷つきながら、 食べ続けてきたこの一年ほどの 私の記憶です。 取るに足らないちいさなできごとを そっといつくしむ一冊になりますように。 「キャロットケーキをフォークでつつきながら 「今日、生産性のあることなんにもしてないわ」と呟くと、 二言目には生産性か、と苦笑された。 生産性気にするならnoteに書けば?となって、ただキャロットケーキを食べた話を書いている。」 ーキャロットケーキより もくじ ・キャロットケーキ ・散文 ・ご飯とグラタンとアイス ・カレーをスパイスから作る男について ・詩 ・コトコトと柿を煮詰める夜に。 (作者サイトより) 「「食べることは生きること」 という言葉がずっと嫌いでした。 食べられない夜を 死んだように食べ続ける夜を 抱きしめていたいと思っています。」 (p.26) 独自の視点で語られるエッセイも時折挟まれる詩も美しいです。(店主)
-
ロンドン煩悩(木本梨絵)
¥1,900
『ロンドン煩悩』 木本梨絵 ロンドンで思うことをありのままに書いた煩悩まみれの日記を再編集しました。この一年で日々撮りためた80枚の日常写真(白黒)と、日/英併記のエッセイです。 <目次> 言葉から切り離された まえがき 思い立ったが吉日 オスロの森で 究極の二択の究極性 The tree right in front of us is amazing 隣の芝生は大喝采 七転び八単語 記憶を食べる(大葉、豆腐、お粥) 飲めたり飲めなかったり 音が聴こえる タイピング音、EDM、または宇宙 Duality という理想郷 世界の解像度を上げるための悲しみ パプリカパウダー、二度夕飯を食べる猫 粋の正体は苦しみの上書き保存か 持続三十分の幸福 長い光のあはれ 半強制的デュアルライフ 培うことができるもの 脱皮は一体どこからか? 忙しさの逆説、込み上げる手間 揺るぎない変化 太いふくらはぎ虫かかえて 叫べリモワ、人間性を回帰せよ 木本、おれ大学行くわ 丘の上でふたつに挟まれて <概要> 書名:ロンドン煩悩 著者 木本梨絵 デザイン・装丁・写真 木本梨絵 印刷・製本 藤原印刷株式会社 サイズ:110×160(B6変形) ページ数:256ページ(日本語部分はこのうち約半分です) 言語:日英併記 <購入者さま特典について> ご購入者様からいただいたお悩みに私の経験や人類学の知見からお答えしております。いただいたお悩みには漏れなく回答します。 https://note.com/riekimoto_harken/n/nfaee4c5260bf (作者サイトより) 木本さんのキラキラとした経歴に怯えつつ「ロンドン煩悩」というタイトルに親しみを感じて手に取った。結論、読んでよかった出会えてよかった。日々の出来事の受け取り方、そして次なるアクション、そのどれもが静かでかっこよくて、背伸びして近づきたいと思うようなものばかり。月並みですが、ファンになりました。本の手触りも素晴らしい。(店主)
-
本の雑誌 〈514号(2026年4月号)〉 特集:日記の時代(本の雑誌社)
¥935
『本の雑誌 〈514号(2026年4月号)〉 特集:日記の時代』 本の雑誌社 作家・政治家など著名人の人生を垣間見るための日記ばかりではなく、一般の人が書いて読んで日記を愉しむ時代がやってきた! というわけで、本の雑誌4月号の特集は「日記の時代」。日記屋 月日店主の「日記の時代」宣言から、植本一子と古賀及子による「日記を毎日書く理由」対談、3年連用日記の実験に日記の王様『断腸亭日乗』と『富士日記』の読み方、日記に書かれる人の弁に日記出版への道、おすすめ日記に日記で振り返る日本の歴史まで、日記の愉しみ方に全方位から迫る日々是好日特集なのだあ! 新刊めったくたガイドは小山正が英国ミステリの名探偵にケアの精神を教えてもらえば、橋本輝幸は四世代の男たちの労働者人生『マテニ10号』で、韓国の知られざる過去を共有。大森望が《夢幻諸島》シリーズ初長編・プリースト『不死の島へ』が出たぞ!と声を上げれば、梅原いずみは久永実木彦『雨音』が描く残酷な世界への抵抗に共感。久田かおりが爽快アメフト青春小説・若林正恭『青天』に燃えれば、内田剛は庶民の声が活き活き伝わる中国珍神フィールドワークに鳥肌。そして本の雑誌チームは中村季節『大工日記』を一推しだ。さあ、キング・オブ・日記文学の誕生をあなたも寿ごう! 今月は澤田瞳子が図書カード三万円使い放題に挑戦! 東京駅の西から東へハシゴしてまずは『マンションポエム東京論』をお買い上げ。読みたい本をどんどん買って、人文書から外国文学、文庫本まで気がついたら予算オーバーの22冊は103ページだ。そして今月の「愛しの書店ものがたり」は神戸生まれのニューヨーカーが里帰り。元元兄弟のマジカルブックツアーで神戸の街を散策しよう。さらに黒い昼食会が三連コンボで画面が止まれば、北原尚彦は米屋の集会所でホームズを語り、鏡明が本棚の力を再認識すれば、竹田聡一郎は「新春芸能大会」セットリストを全公開! 本棚が見たい!に加え、本屋大賞ノミネート十作をカラーでお披露目。いざ、本の雑誌4月号で今年も本屋大賞の季節がやってくるのだあ! ■お詫び 本の雑誌4月号「新刊めったくたガイド」において2箇所誤りがありました。謹んでお詫び申し上げ、下記の通り訂正させていただきます。 67ページ 3段目 【誤】『忘れらるる惑星』 【正】『忘らるる惑星』 70ページ 上段 【誤】主人公のけんちゃんは吃音を持つ18歳の自閉症者。 【正】主人公のけんちゃんは吃音を持つ18歳のダウン症者。 目次 本棚が見たい! 4月の書店 日記屋 月日/4月の本棚 家庭文庫 おさんぽ 古本屋台 Q.B.B. メオト暦/二月十三日のこと 須賀典夫・井上荒野 むかしはよかったなあ/銀座のカラスだった頃 椎名 誠 特集:日記の時代 いまなぜ日記なのか 内沼晋太郎 対談/書けないことは書いてない! 植本一子・古賀及子 3つの言語で書く3年連用日記の実験 藤岡みなみ 『断腸亭日乗』と『富士日記』 川本三郎 一編集者の追憶/先ちゃんと呼ばれて 山田剛史 日記を書いて、本にしてみた! 佐藤 舞 この日記が好きだ! 平林緑萌/なかのみどり/吉川浩満/大塚真祐子/切貼豆子/坂上友紀/秋葉直哉/黒田信一/友田とん/東直子 日記で日本の歴史を振り返る! 永江 朗 図書カード三万円使い放題!/東京駅の東西で本を買う 澤田瞳子 愛しの書店ものがたり/元元兄弟のマジカル・ブック・ツアー 新元良一 弱虫DIY/ちまちまチョコチョコDIY 内澤旬子 元気がない時でも読める本/世界中で出会ったもてなしの料理 スズキナオ 新刊めったくたガイド 英国ミステリの名探偵に、ケアの精神を教えてもらった! 小山 正 四世代の男たちの労働者人生『マテニ10号』 橋本輝幸 《夢幻諸島》シリーズ初長編 プリースト『不死の島へ』が出たぞ! 大森 望 久永実木彦『雨音』が描く残酷な世界への抵抗 梅原いずみ 爽快アメフト青春小説 若林正恭『青天』に燃える! 久田かおり 庶民の声が活き活き伝わる中国珍神フィールドワーク 内田 剛 中村季節『大工日記』はキング・オブ・日記文学だ! 他 本の雑誌チーム 天才と天才が火花を散らす『盾と矛』の推理バトルを見よ! 宇田川拓也 “マグダレン洗濯所”と助産師の努力 ♪akira 名古屋独立書店の雄ON READING 和氣正幸 ジャンルをまたぐ傑作『記銘師ディンの事件録 木に殺された男』 山岸真 地方都市の豊かなイメージを伝える韓国発アンソロジー 山脇麻生 近代書房の梯子で楽しむ“古本屋アトラクション” 小山力也 小さな声を集め届ける烽火書房 竹田信弥 正史に残らない姿を写した「FOCUS」大災害緊急復刊号 urbansea 大衆酒場で地方紙を/「新春芸能大会」セットリスト全公開! 竹田聡一郎 昭和古雑誌ネット買い/エロの科学的アプローチ 泉 麻人 映画と小説のビミョーな距離/不滅のウェストレイク 三橋 曉 この支配からの卒業/レイジ・アゲインスト・ザ・マシン 栗原 康 信濃川日記/万代橋で謹賀新年 佐藤雄一 ディギン・イン・ザ・鈍色本/野宿の表現 藤野眞功 黒い昼食会/三連コンボで画面が止まる!? 風来坊のあなた/猟師と作家の『猪之噛』トークイベント 徳永圭子 本が届いた。今日はいい日だ。/米屋の集会所でホームズを語る! 北原尚彦 こけし始めました/秋田、雪 その1 浅生ハルミン 連続的SF話/本棚の力 鏡 明 南の話/有吉佐和子のウエスト・サイド・ストーリー 青山 南 「7」の相互作用 円城 塔 英語で読むオノマトペ べつやくれい 猫の時間と私の時間 藤岡みなみ 人為的な境目 風野春樹 小海線物語/小海大橋の怪しい店 沢野ひとし 続・棒パン日常/「プチコミック」を買った話 穂村 弘 ユーカリの木の蔭で/御前ただいま洋行中 北村 薫 三角窓口/二〇二六年は女性作家発掘の年でヨシ! 他 即売会の世界/平沢二拍 今月書いた人 今月本の雑誌に遊びに来た人 掲載図書索引 後記(版元サイトより)
-
マンションポエム東京論(本の雑誌社/大山顕)
¥2,970
『マンションポエム東京論』 本の雑誌社/大山顕 編著 東京はポエムでできている。 空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。 マンション広告のコピーに託された〈東京〉の正体を読む。 「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。 [著者プロフィール] 大山 顕(おおやま けん) 写真家/ライター。1972年埼玉生まれ、千葉育ち。工業地域を遊び場として育つ。千葉大学工学部卒業後、松下電器産業(現Panasonic)に入社、シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。団地研究家としの顔も持つ。著書に『ショッピングモールから考える』(幻冬舎新書、東浩紀と共著)、『モールの想像力』(本の雑誌社、監修・編)など、多数。『立体交差/ジャンクション』で令和元年度土木学会出版文化賞を受賞。 ■A5判並製 ■344ページ ISBN 978-4-86011-604-0 [目次] はじめに 010 第一章 マンションポエムとは何か 1 マンションポエムは何を「隠して」いるか 016 ▪本気では受け止められないメッセージ ▪第一位「街」、第二位「都心」 ▪津田沼と港区の一億円差 ▪音感失認症患者のように読む ▪図ではなく地を見る 2 マンションポエムの文法的特徴 024 ▪「刻」「棲む」「澄む」 ▪マンションポエムとキラキラネーム ▪句点の多用と一九九七年 ▪「都市も自然も」セオリー ▪マンションポエムにコンプライアンスとリスク回避を ▪マンションポエムの真髄「を」 3 マンションポエムはいつからあるか 038 ▪マンションポエムのパイオニア ▪マンションポエムとポップミュージック 4 タレント起用と埋立地開発 043 ▪一九九〇年代のマンション広告コピー ▪空撮と夜景ビジュアルの影響 ▪二〇〇六〜〇八年のタレントブーム ▪タレントからアノニマスへ ▪「おとぎ話が欲しいのよ」(プリティ・ウーマン) ▪「ジャン・レノ、錦糸町へ帰る。」 |コラム| チャールズへの私信ポエム 056 第二章 消費財化する街 1 街のスペックと序列 060 ▪住む場所を自由に選べることは「当たり前」か ▪団地とマンションの違い ▪武蔵小杉の「ベネフィット」 ▪街のスペック化 ▪「住みたい街ランキング」の思想 ▪名前拝借系ポエム 2 住民は街の「お客様」になる 071 ▪街を遍歴して「上り」へ ▪比較可能なパラメーターの束としての人間 ▪街を/人材を「享受」する ▪「迎賓」の思想 ▪立地アピールのための「迎賓」 ▪何を選択したかが、あなたを表す 3 「緑」とポエムの「フラットさ」 083 ▪「月刊髙層住宅」を読む ▪一九六〇年代の特徴 ▪「緑」の「観葉植物化」 ▪説明しすぎるマンションポエム ▪アイテム化する「日本」 ▪ポエムにおける主客関係 ▪「ほんとに優秀な人は」 ▪戦後住宅政策の画一性 |コラム| 「城」とワーカホリック礼賛 106 4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム 112 ▪柏のラブソング ▪ポピュラーミュージックゆかりの地 ▪「イエ」から脱却しポエムが召喚される ▪「入居記念日」の誕生 5 マンションポエムに残るバブル 119 ▪「男は、こうありたいね。」 ▪マンションポエムアニメ ▪マンションを買えば、娘さんと恋人同士になれますよ ▪「ファミリーの一日」に見るジェンダーバイアス ▪マンション口コミ掲示板の地獄絵図 ▪クイーンでもマダムでもなく「プリンセス」 |コラム| 横浜、湘南、アンダルシア 131 ・夫婦間の郷土愛問題 ・戸塚はどこへ行こうとしているのか ・「その横浜は、本物か。」 第三章 マンションポエムと鉄道 1 吊革につかまって都市を把握する 142 ▪同心円メソッド ▪3・11首都圏「帰宅ログ」 ▪鉄道依存性方向音痴 ▪中央線は「方向音痴」 ▪人間はどうしようもなく方向音痴 ▪都市をダイアグラムとして認識する ▪川の代わりの皇居 ▪「われわれには時だけが残された」 |コラム| 金沢は「へ」、富山は「が」 157 2 東京は「田んぼ」 161 ▪路線図界の問題児 ▪東京の地下にはパリが広がっている ▪成熟した都市はストリートでできている ▪NYの地下鉄の浅さ ▪家康の「帰宅困難」対策 |コラム| 地名のポエム化 168 ・恐ろしい忖度 ・「奏の杜」問題 3 どこまで東京? 174 ▪原木中山は日本橋の「飛び地」 ▪「瞬間環境転換装置」 ▪「都心」を謳う苦心 ▪定義とイメージのズレ ▪「どこまで東京?」 ▪せたがやたがやせ ▪イメージの東京、その千差万別 ▪各線の集計結果 ▪川を渡る狼 ▪なぜ地名はまとまっているのか ▪「東京」の外は北海道 ▪千葉っ子、無駄にシビア ▪真の敵は神奈川 ▪「東京のおじさん」 ▪住めば東京(みやこ) |コラム|AIはマンションポエムを謳えるか 216 4 マンションポエムは「電車住宅」を目指す 222 ▪世界征服系ポエム ▪ポエム大航海時代 ▪鉄道を「住まい」の一部として売る ▪実現していた「電車住宅」 |コラム| 大阪・京阪線沿線のポエムキャラ 230 |コラム| マンションポエム分析から見る東西比較 236 ・首都圏には「歴史」がなく、関西には「緑」がない ・関西の「地」、首都圏の「街」 第四章 垂直に伸びた郊外 1 聳え立つ「裏面」 244 ▪三万階建てのタワーマンション ▪工法・構造の時代 ▪居室の裏側 ▪裏面から都市を見る ▪「福音」としての眺望 ▪「装飾」としてのマンションポエム 2 垂直に伸びた郊外 252 ▪構造を持たない「ヤドリギ物件」 ▪鉄道高架を縦にするとマンションになる ▪閑静な住宅街を都心に出現させる ▪垂直のオアシス ▪縦の洞窟 3 武蔵小杉のタワーマンションに住む鴨長明 263 ▪垂直に立ち上がった台地の傾斜 ▪一二一二年の「郊外文学」 ▪分譲へのアンチテーゼ |コラム| 不思議なエレベーター 270 ・街を「縦割り」にする鉄道 ・「最寄り駅」という「階」 4 超高層住宅住民への「怖れ」 274 ▪「土から離れては生きられない」 ▪現代の「異常な」郊外文学 ▪郊外からタワーマンションへ ▪マンション屋上の浄水場 ▪死から住民間の格差やいじめへ ▪『家族ゲーム』と高層団地 ▪社会問題をあぶり出す「高さ」 ▪高層物件「災害」物語の元祖 ▪バベルの塔とWTC ▪「ホテルライク」による「怖れ」の緩和 |コラム| 超高層の「上から目線」が嫌われる時代 289 ・叩けば誇りが出る ・自慢げな「憧憬」「羨望」 ・SNS的「感じのよさ」へ 5 ポエムが隠す「うたかた性」 300 ▪商品化した住宅 ▪国家経済の詩 ▪災害と住宅論 ▪コロナ禍のマンションポエム ▪再び・マンションポエムは何を隠しているか |コラム| 京都の観光ポエムと歴史のアイテム化 308 ・東京はせいぜい江戸時代 ・京都の千年モノポエム ・寝殿造りのマンション ・「是非もなし」 ・観光ガイドとマンションポエム ・投資物件の台頭と観光型ポエム ・歴史のアイテム化 6「世界は自由に想像できる。」 323 ▪作り話のマンションポエム ▪フィクションの「異物」 ▪歴史のNIMBY ▪「良い感じの歴史」を選ぶ ▪「東京湾に切り取られた欠損部」 ▪「海の周囲に厳かな埒を結うのだ」 ▪マンションポエムの「晴海化」 あとがき 341 (版元サイトより)
-
モールの想像力 ショッピングモールはユートピアか(本の雑誌社/大山顕 編著)
¥2,200
『モールの想像力 ショッピングモールはユートピアか』 本の雑誌社/大山顕 編著 人はなぜモールに惹かれるのか 日本橋高島屋S.C.本館高島屋史料館TOKYO 4階展示室にて2023年3月4日から8月27日まで開催の「モールの想像力」展を図録として書籍化。開催概要、展示作品の一覧リストのほか、監修者・大山顕氏と佐藤大氏、イシグロキョウヘイ氏の語り下ろし鼎談、大山顕氏と東浩紀氏の語り下ろししモール論のほか、ショッピングモールを舞台にした漫画、ショッピングモールの写真などを収録。大山氏による展示のメインテキストは作品説明を補筆して全文を掲載し、モール展を記録するとともにショッピングモールの文化的意義を考察する。 [目次] モールの吹き抜け 大山顕 モール 小野啓 1 モールの想像力 第一節 モールは「街」である 大山顕 第二節 モールとは何か ──その源流から考える 速水健朗 第三節 内と外が反転したユートピア 大山顕 第四節 バックヤードに窓をあける 大山顕 2 舞台としてのモール 座談会 『サイダー』はモールの批評である イシグロキョウヘイ・佐藤大・大山顕 イオンにみせられて もぐこん 3 ユートピアとバックヤード 対談 ショッピングモールから考える・再び 東浩紀・大山顕 バックヤードはユートピアだ 座二郎 われわれは地球人だ! 4 展覧会 モールの想像力 ショッピングモールはユートピアだ 展覧会解説 大山顕 開催要項 展示作品一覧 目次 海外のモール写真 大山顕 「モールの想像力」大山顕 漫画 「イオンにみせられて」もぐこん 鼎談 佐藤大・イシグロキョウヘイ・大山顕 モール写真 小野啓 対談 東浩紀・大山顕 漫画 「われわれは地球人だ!」高橋聖一 「モールの想像力」展総括(展示風景写真収録) 大山顕 イラストでみるバックヤード 座次郎 開催要綱 展示作品一覧 (版元ドットコムより)
