ロイヤル日記(佐々木里菜)
¥1,540($9.76)
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『ロイヤル日記』
佐々木里菜
暑すぎた2024年の夏の終わり、『ロイヤル』なファミリーレストランことロイヤルホストに行った日だけで構成された日記本。たとえ同じお店でも、一緒に行く人、時間、外の天気、自分の気持ち、食べるもの。それだけで全く違う一日になる。『ロイヤル』に行った日は、長すぎる日記を書いてしまう。大人になってうれしいことは、好きなときに好きな人とファミリーレストランに行けること。今まで誰にも見せられなかった長い日記を7篇収録。
目次
・2024.08.22 父と母と深夜の仙台根岸店
・2024.08.27 ベルリンからの友と実家のような中野店
・2024.09.05 オフィスレディの昼休憩と新宿店
・2024.09.07 九月七日と銀座インズ店
・2024.09.16 ステーキといちごのティラミスと駒沢店
・2024.09.26 閉店アナウンスと木曜夜の神楽坂店
・2024.09.27 雨のコスモドリアと九段下店
・あとがき
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著者 佐々木里菜
装画・挿絵 ナガタニサキ
デザイン 佐藤豊
ページ数 48
判型 B6判
第4刷はアジロ綴じ
装丁 佐藤豊
印刷進行管理 大内宏輔(株式会社ソノベ)
印刷 株式会社ソノベ
製本 新日本紙工株式会社
▷著者プロフィール
佐々木里菜(ささきりな)
写真家。1991年9月7日、宮城県仙台市生まれ。都内スタジオ勤務や写真家の弟子を経て2019年より商業写真家として活動する傍ら、2020年に『緊急事態宣言下における写真と日記と短歌の壁新聞』をネットプリントにて発行。それらがインターネットを中心に口コミで広がり2ヶ月弱の間に2,000回以上印刷される。以降、日記を中心とした文筆活動を細々と行う。主な著作に『パートタイム・コメット』(2022年)、『Between Timid and Timbuktu』(2024年)、『ロイヤル日記』(2024年)、『NIKKI NIKI』(2024年)、などがある。2025年3月末時点でのリトルプレス総発行数は1,300部を突破。ロイヤルホストで一番好きなメニューはパンケーキ、黒×黒ハンバーグ、平日限定洋食ランチのチキン南蛮風甘酢ソースランチ。
(作者サイトより)
大人になってからは、家族と行っていたファミリーレストランに友人、恋人、仕事仲間あるいは新しい家族と行く。そしてそれらが特別な時間になるのは、ロイヤルホストだから、という気がする。
「自分がここまで長生きすると思わなくて、三十歳を越えてからの生き方にずっと悩んでいる。でも、父と母と夜遅くにファミリーレストランにコーヒーを飲みに行けるようになったのは自分が長生きしたおかげなので、長生きしてよかったなと思う。」(p.10)
30歳を越えると、自分を育ててくれた親の人生がチラつくけれど、どうにも真似できないと思うこともある。自分で自分の人生をつくっていくなんて、怖すぎないか。時間はどんどん流れていくのに、その先に何があるのかはその人次第だ。
「流れていく時間を止めたくて、私は写真を撮り始めました。日記を書くのも同じ理由です。でも、時間は目に見えていないだけで止まることは絶対に無く、止まっていても私がそれに気付くことはありません。ロイヤルにいる時間は、流れていくのが楽しいと感じる数少ない時間です。」(p.47 あとがき)
止められない時間が、いつもは怖い。なのに、ロイヤルホストにいる間だけは、その怖さが消えて、流れていくことそのものが楽しくなる。たまには、温かい繭の中で子どものように何も求められず過ごしたい。そんな日に、ロイヤルホストが合いすぎるのだ。
先週『ロイヤル日記』を読んでから、コスモドリアを食べてみた。「いまは何も考えなくていいよ」「温かいものでも食べて、ゆっくりしなよ」——そんなふうに言ってもらえた気がした。
ロイヤルホストが好きな方。食べ物が出てくる日記、エッセイが好きな方。お気に入りの1冊になること、間違いなしです。(店主コメント)
