ミドサーの不時着 -宙ぶらりんのまま、生きるなかば-(神田なり)
¥1,100
『ミドサーの不時着 -宙ぶらりんのまま、生きるなかば-』 神田なり 大人のシートベルトを締められないまま、ふわふわと予期せぬ場所へ不時着してしまったあなたに贈る、ミドサー世代の「揺らぎ」と「痛み」を綴ったエッセイ集。 「しっくりこない」を抱えたまま後戻りができなくなった、不完全な「30代なかば」の弱さをむき出しにしました。 恵まれているはずの日常、消えかける自分の輪郭、幼少期の忘れ物……。 読み終えたとき、心細い日常を共に歩んでくれる仲間がここにいると気づき、あなたの孤独が少しだけ軽くなりますように。 目次: *不時着したあなたへ *なんだかおかしい、ミドサーの日常 やりたいこと?やりたいと言えばよさそうなこと? 人生は自動運転じゃないのに 平穏コンプレックス 誰だってトイレ掃除はする *時計の針を、巻き戻してみる アラサーって、いいなぁ 諦めるには、若すぎる今日だから あの日の、癒えぬままの私に会いにいく てれび戦士になりたい私を、笑わないでほしかった *不安定なまま、それでも生きていく 「羨ましい」が希望に変わるまで 既婚者だけど、彼氏が欲しい 七十二歳になっても、健やかに書いていたい 私のままで大丈夫って思えるその日まで *寄稿エッセイ それでも人生は素晴らしい サトウリョウタ 免疫力の高い女になりたい 徳山チカ 三十五歳までに何者かになりたかった 安心院彩 *おわりに 著者:神田 なり 発売予定日:2026年7月13日 サイズ:A6文庫本サイズ ページ数:116ページ (作者サイトより) いや、この際言ってしまいましょう。心がザワザワどころの騒ぎじゃない。ぶっちゃけ、心の中でレインコートきたレポーターが「今年度最大級の台風が上陸しています!」って暴風雨に吹き飛ばされそうになるレベルの、とんでもない大騒ぎっぷりです。(p.25) 身近な人の活躍が眩しくて、つい動揺してしまう。そんなときの神田なりさんの反応がかわいくて好きだ。私ならじめじめした壺の中にぎゅうぎゅうに押し込んで漬物石でも乗っけてしまいそうな嫉妬の感情をここまでコミカルに描いてくれる。 ———————— 「自分らしく」「他人と比べない」「結果よりプロセスを」。 わかる、全部たぶん正しい。でもぼくは、比べたあとにしか「比べなくていい」とは言えない。比べて、傷ついて、みっともなく落ち込んで、それでも顔を洗って仕事に戻るために、ようやくその言葉に辿り着く。整った言葉は、たいてい泥だらけの現実の上に立っているものだ。(p.91 サトウリョウタ「それでも人生は素晴らしい」) 寄稿エッセイも三者三様でおもしろい。手垢のついたミドサーあるあるになっておらず魅力的だ。ミドサーだからこそ、自分を納得させる言葉なんて山ほど知っているし、ミドサーだからこそ、その言葉たちにまだまだNOを突きつける。 ミドサーのみなさんに読んでほしい1冊です。(店主コメント)
たった一人の読者を生きる(柏書房/荒井 裕樹)
¥1,980
『たった一人の読者を生きる』 柏書房/荒井 裕樹 もう誰にも動員させられたくない。この心は私のもの。あなたのもの。小さな「自分」を守ることで、誰かとつながる12の内緒話。 もう誰にも動員させられたくない。 この心は私のもの。あなたのもの。 【内容】 例えば、「世界で自分だけしか読んでいないかもしれない物語」に出会ったとき、「こんなマイナーな作品について書いたり語ったりしても無意味だよな……」と思うか、「自分が書かなければ/語らなければこの作品は存在しなかったことになってしまう」と思うかは、それぞれだと思います。 もし、あなたが後者の側に立つとして、いざ何か書き残そうとしても、そういう些細で、身近で、時に儚い出会いのエピソードは、論文のようなかっちりした形式には馴染まなかったりするものです。だから本書では「エッセイ」、それも「おしゃべり」するような言葉づかいで、少なくない読者がきっと抱いたことがあるであろう「この物語をなかったことにしたくない」というあの感覚に、迫ってみたいと思うのです。 “ここで私が話したいのは、もっと小さくて、些細で、身近で、時には儚いものについてなんです。(中略)世界的なマスターピースよりも、親しい人の打ち明け話のほうが大事になってしまったり、友だちが出したぜんぜん売れない自主制作本のほうにより感動してしまったり、なんてことは、誰にでも、多かれ少なかれ、あると思うんです。/これって、実はすごいことなんじゃないですかね。自分の心だけを打つものがこの世界に瞬間的に誕生しているというか、どうしようもなく自分の心を打つものがどうしようもないくらい自分以外の人に知られてないっていうか、そんな現象が発生しているということなので。/この現象、取り立てて研究なんてされないですけど、けっこう大事なものだと思うんです、人間にとって。/なんというか、人って自分でも気が付かないうちに、たった一人の読者を生きている瞬間があると思うんです。”(「はじめに」) こちらの感情や心を動員するための言葉や映像が氾濫する社会の潮流に、気づかぬうちに吞み込まれてしまわぬように、自分にとって本当に大切な「物語」について語ること、そのための居場所をつくること。そうやって大切な領域を守ることができてはじめて、私たちはきっと、ほかの誰かが大切にする「物語」のことも大切にできるのではないでしょうか。 “自分にとって本当に大事なものって何なんだろうとか、本当に自分の心を打つものって何なんだろうとか、自分はどういう物事に魂を揺さぶられる人間なんだろうとか、そういう自分の領域を大事にして、誰かに、勝手に、いつの間にか心を動員させられないようにすることはできる。そう思うんですよね。/これから少しだけ、私の「たった一人の読者」体験を聞いてください。私の密かな「物語」との思い出話をさせてください。そんな「物語」が居られる場所を作るために、少しだけ力を貸してください。で、もしよかったら、そのあと、あなたの話も聞かせてください。”(「はじめに」) ロングセラー『まとまらない言葉を生きる』を著した「声の小さな文学者」が新たに綴るのは、これまで語られてこなかった「たった一人の読者を生きる」という経験について。小さな「自分」を守ることで、誰かとつながる12の内緒話。 【著者略歴】 荒井裕樹〈あらい・ゆうき〉 1980年東京都生まれ。早稲田大学文学学術院教授。作家、文学者。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、二松學舎大学教授を経て、2026年4月より現職。 著書に『隔離の文学──ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス、のちに増補新装版)、『障害と文学──「しののめ」から「青い芝の会」へ』(現代書館)、『差別されてる自覚はあるか──横田弘と青い芝の会「行動綱領」』(現代書館、のちに増補新装版)、『生きていく絵――アートが人を〈癒す〉とき』(亜紀書房、のちにちくま文庫)、『障害者差別を問いなおす』(筑摩書房)、『車椅子の横に立つ人──障害から見つめる「生きにくさ」』(青土社)、『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)、『凜として灯る』(現代書館)、『障害者ってだれのこと?──「わからない」からはじめよう』(平凡社)、『感情の海を泳ぎ、言葉と出会う』(教育評論社)、『無意味なんかじゃない自分――ハンセン病作家・北條民雄を読む』(講談社)など。 2022年、第15回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。 2025年、第47回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。 目次 はじめに――一つの「物語」が居られるところ 「そのむごい人間が自分なんだ」 「川はいつもにごっている」 「日々の谷間に疲れてよりかかるイス」 読めない手紙 「女はすべて美しい」 愛読書にまつわる怖い話 言葉の網目で個を包む 無精卵の哀しみ 素がこぼれる 障害者について考えるのは誰の仕事か 「絶版」にさえなれない 大切な人の大切なものを大切にする おわりに――欲しいのは語り続けるあきらめの悪さ あとがき 定価 1,980円(本体 1,800円) 刊行 2026/05/08 ISBN 9784760156597 判型 B6 ページ数 222 ジャンル 文学・エッセイ・ノンフィクション (版元サイトより)
悲しい話は今はおしまい(柏書房/小沼理)
¥1,870
『悲しい話は今はおしまい』 柏書房/小沼理 今だけは「明るい話」をしよう。絶望しないで話し続けるために。傷も喜びも責任も抱えながら社会と向き合った、実践のエッセイ集。 反響続々!! 自分にあるものを、押し込めたり、なかったことにもしないこの本は、長い夜を内側にもつ、誰かにとっての星になるだろう。言葉にできないことも、全部この夜の中には居場所がある。小沼さんが結ぶ夜は、暗くてもやさしい。 ――安達茉莉子さん(作家)、『かしわもち』書評より 本書の魅力は「悲しい話をやめる」ことではなく「悲しい話の続け方」を変える点にある。(…)そこには無理のない希望がある。 ――金承福さん(クオン代表・チェッコリ店主)、『共同通信』書評より アメリカのきわどいゲイ流ジョーク、クィア・アート、新宿2丁目の思い出、台北のクラブシーン、ソウルの書店巡り……。カラフルな話題の中から、生きる上で大切にしたい本質が浮かび上がる。 ――花田菜々子さん(蟹ブックス店主)、『SPUR』7月号書評より ⋆ ✩ ⋆ ┄ ⋆ ✩ ⋆ ┄ ⋆ ✩ ⋆ ┄ ⋆ ✩ ⋆ 今だけは「明るい話」をしよう。 絶望しないで話し続けるために。 抵抗の中にあるユーモア、クィアたちの踊りとおしゃべり、立場や属性からはみ出ること。傷も喜びも責任も抱えながら社会と向き合った、実践のエッセイ集。 【内容】 この傷だらけの時代に、希望をどう語れるだろうか? 悲しみから目を背けるのではなく、喜びを抑圧するでもなく、その関係をもっと複雑にしていくことはできないだろうか。星々の結び方を変えて、新しい星座を作るみたいに。 “これは私が喜びに罪悪感を抱くのではなく、社会と向き合う原動力に変換することを学んだ話である。そして、その近くにいたたくさんの人たちの話でもある。友人たちの前向きさや気楽さ、喜びも政治的実践も諦めない姿は、私にとって星の光だった。” (「はじめに――緊張しながら笑う」より) 友達のクィアパーティ、ゲイアーティストとの対話、タイムラインを埋め尽くす犬の動画、パレスチナ解放デモ、プロテストのTシャツ作り、植物の世話、韓国語の勉強……。悲しい星座と明るい星座をぐるぐるしながら、暗い日々を生き延びる19編。 【著者略歴】 小沼理〈おぬま・おさむ〉 一九九二年、富山県生まれ。文筆家。著書に『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』(タバブックス)、『共感と距離感の練習』(柏書房)。編著に『みんなどうやって書いてるの?——10代からの文章レッスン』(河出書房新社)。 目次 はじめに——緊張しながら笑う 1 悲しい星座(の外側へ) 踊る方法 アルミバルーンのハート 犬の夢 2 明るい星座(の内側へ) 無数の夜 発光 そこなのか 窓 ピンクをピンクで塗り替える みんなで早口 ひとりになること 3 再び、外側へ スワロフスキー、ラジオ、天使 植物の世話 交差する 時間をかき混ぜるように 勉強 体の歪み 長時間露光 おわりに——しぶとく続ける 定価 1,870円(本体 1,700円) 刊行 2026/04/10 ISBN 9784760156566 判型 四六判 ページ数 216 ジャンル 文学・エッセイ・ノンフィクション (版元サイトより)
こちら日本中学生新聞(柏書房/川中 だいじ)
¥1,980
『こちら日本中学生新聞』 柏書房/川中 だいじ 14歳、記者。現場に立つ――注目の中学生記者が、民主主義を問い続ける、かつてないルポルタージュ。畠山理仁さん、奈良美智さん推薦。 14歳、記者。現場に立つ。 超若手記者の純粋かつ冷静な視線。 しがらみなき情熱は民主主義の宝だ。 ──畠山理仁(フリーランスライター) 真摯な取材だ。 体験として知識を得ようとするひとりの中学生の取材日記に、大人も真摯に向き合い学ばなければならない。 ──奈良美智(美術作家) メディア最注目の中学生記者が、権力に切り込む本格ルポルタージュ、ついに刊行。 信条は「誰にも遠慮せずに書きたいことを書く」。取材対象は、外務省、大阪・関西万博、IRカジノ、そして混迷を極めた兵庫県知事選――。 2023年春に「日本中学生新聞」を創刊して以来、著名政治家や社会問題の現場に足を運び、荒削りながらも自分の言葉で取材と発信を重ねてきた現役中学生記者・川中だいじ。 本書では、これまでの取材の記録だけでなく、現場で感じた手応えや迷い、葛藤もあわせて描き出す――ひとりの記者が現場に立ち、民主主義を問い続ける、かつてないノンフィクション。 【著者プロフィール】 川中だいじ 2010年、大阪市生まれ。「日本中学生新聞」記者。小学3年生のときに政治に関心を持ち、2023年に「日本中学生新聞」を創刊。「誰にも遠慮せずに書きたいことを書く」をモットーに、選挙をはじめ大阪・関西万博、IRカジノ、森友学園問題などを取材し、SNSやYouTubeで発信している。雑誌やウェブメディアへの寄稿も多数。テレビ大阪の公式YouTubeチャンネル「大阪NEWS【テレビ大阪ニュース】」内の番組「中学生記者・だいじの対談クラブ」で聞き手を務めた。本書が初の著作となる。 目次 プロローグ 第1章 「日本中学生新聞」創刊前夜 第2章 G7広島サミットと初現場 第3章 選挙取材 第4章 万博・IR取材 第5章 ルポ 生徒会 第6章 民主主義を取材する 第7章 兵庫県知事選 あとがき 定価 1,980円(本体 1,800円) 刊行 2026/03/10 ISBN 9784760156658 判型 四六判 ページ数 320 ジャンル 文学・エッセイ・ノンフィクション (版元サイトより)
帰りに牛乳買ってきて 女ふたり暮らし、ただいま20年目。(柏書房/はらだ有彩)
¥1,540
『帰りに牛乳買ってきて 女ふたり暮らし、ただいま20年目。』 柏書房/はらだ有彩 《ふたりで楽しく暮らすことにしました、それも一生》。20年にわたる著者とルームメイトとの共同生活を描くコミックエッセイ。 ふたりで楽しく暮らすことにしました、それも一生。 『日本のヤバい女の子』のはらだ有彩が、 20年にわたるルームメイトとの共同生活を描く、 著者初のコミックエッセイ。 「あなたの住む街の隣の隣の隣のどこかの町で、こんなルームシェアが繰り広げられている」(「はじめに」より) 【著者プロフィール】 はらだ有彩(Harada Arisa) 関西出身。テキスト、イラストレーション、テキスタイルをつくる“ テキストレーター”。雑誌・ウェブメディアなどでエッセイ・小説を執筆する。著書に『日本のヤバい女の子』(柏書房/角川文庫)、『百女百様 街で見かけた女性たち』(内外出版社)、『女ともだち ガール・ミーツ・ガールから始まる物語』(大和書房)、『ダメじゃないんじゃないんじゃない』(KADOKAWA)、『「烈女」の一生』(小学館)。本書は著者初のコミックエッセイ。 目次 1 ずっとこのままでいいのかな?~ルームシェア8年目~ 2 ルームシェアは突然に~ルームシェア0年目~ 3 「住んでもいい」場所~ルームシェア14年目~ 4 ルームシェアは終わらない~ルームシェア15年目~ 定価 1,540円(本体 1,400円) 刊行 2025/11/21 ISBN 9784760156627 判型 A5 ページ数 208 ジャンル 文学・エッセイ・ノンフィクション (版元サイトより)
死んでいるのに、おしゃべりしている!(柏書房/暮田真名)
¥1,760
『死んでいるのに、おしゃべりしている!』 柏書房/暮田真名 業界最注目の川柳人による、〈人間をうまくやれない〉と思わされてきた者たちに贈る初のエッセイ集にして、極私的な回復記! “だって、川柳に出会わなければわたしはとっくにこの世にいなかったのだから。” 東京のいわゆる「恵まれた」家庭に「女性として」生まれ、教育にたくさんのお金を費やされたのに、期待どおり「東大」に行けず、望まれた「バリキャリ」にもなれなかったわたし。人間関係もうまく築けず生活は破綻。ノンバイナリーかつアロマンティックだけど、そこに帰属意識も見出せない。心を殺して自罰的にしか生きてこられなかったわたしは、「私たちはモノじゃない、人間だ」「悪いのはあなたじゃない」というまっとうな言葉に、自分が救われることを許せなかった。 そんなわたしを助けてくれたのが、川柳だった。 “わたしの心には「自分が悪い」という考えが無限に湧き出る大きな穴が空いていて、これを直接手当てすることは難しい。一方、身体にはすぐに限界がくる。虚弱な身体を頼りなく思うこともあったけれど、身体は常に心の問題を「手当てができるかたち」にしようとがんばってくれていたのだ。/川柳も、わたしを「無限」や「永遠」の世界から救い出してくれた。「症状」と言うと語弊があるが、川柳も目に見えるし、有限だ。川柳はわたしが初めて手に入れた身体だった。” 川柳しながら経験する世界は、アナーキーで自由だ。本書は、自分には〈人間をうまくやれない〉と思わされてきた者たちに贈るエッセイ集であり、極私的な回復記でもある。 業界最注目の川柳人による、初のエッセイ集。 【著者略歴】 暮田真名〈くれだ・まな〉 1997年生。「川柳句会こんとん」主宰。「石になったの?」「当たり」「砕氷船」メンバー。NHK文化センター青山教室で「青山川柳ラボ」講師、荻窪「鱗」で「水曜日のこんとん」主催。川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)で最年少の川柳人として紹介された、Z世代のトップランナー。2022年に発売された第一句集『ふりょの星』(左右社)は、刊行されるやいなや注目を呼び、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」ほか多数のメディアで紹介された。2023年には〈現代川柳〉の入門書『宇宙人のためのせんりゅう入門』(同)も刊行。ほかに『補遺』『ぺら』(私家版)がある。本書が初のエッセイ集となる。 目次 まえがき Ⅰ こころ お題サイト哀歌 食卓の上の洗濯物 ワレワレハウチュウジンダ 代わりに忘れて できのわるいロボット Ⅱ ことば ちっちゃいものクラブ 声をあてる べつの呪文 いけフリ アンコントロール 酢豚の目 川柳になりたい? Ⅲ からだ おしゃれ考 続・おしゃれ考 身体があるから踊るのだ フェアリーゴッドマザー 手当てができる モノがキラキラしてる あとがき 引用文献・資料一覧 定価 1,760円(本体 1,600円) 刊行 2025/09/10 ISBN 9784760156382 判型 B6変 ページ数 182 ジャンル 文学・エッセイ・ノンフィクション (版元サイトより)
近く訪れる彗星(佐々木里菜)
¥2,200
『近く訪れる彗星』 佐々木里菜 隕石にもふるさとがある。そして、私にも。 --------------2025年6月17日の日記より抜粋 誰にも頼まれていないのに一人で日記の本を作り続ける著者・佐々木による約3年半ぶりの長編日記本「近く訪れる彗星」。運命が壊れ、本が売れ、テレビに出て、那須に逃げる。さなぎを見守り、羽化させ、旅立たせ、静かに壊れていきながらも走り続けた日々の記録。旅立っていった小さな命たちにはもう二度と会えない。そして、もう二度と来ない日々を記録した、もう誰の元にも戻ってこない2025年の日記。 --- サイズ:B6判変形(110mm×170mm×16mm前後) 近く訪れる彗星 2025年11月15日 初版発行 発行 佐々木里菜 装丁・デザイン 佐藤豊 印刷進行管理 大内宏輔(株式会社ソノベ) 印刷 株式会社ソノベ 製本 新日本紙工株式会社 ▷著者プロフィール 佐々木里菜 写真家。1991年宮城県仙台市生まれ。2019年より商業写真家として活動する傍ら、日記を中心とした文筆活動を細々と行う。主な著作は『パートタイム・コメット』(2022年)、『Between Timid and Timbuktu』(2024年)、『ロイヤル日記』(2024年)、『料理未満日記』(2025年)、他。
ロイヤル日記(佐々木里菜)
¥1,540
『ロイヤル日記』 佐々木里菜 暑すぎた2024年の夏の終わり、『ロイヤル』なファミリーレストランことロイヤルホストに行った日だけで構成された日記本。たとえ同じお店でも、一緒に行く人、時間、外の天気、自分の気持ち、食べるもの。それだけで全く違う一日になる。『ロイヤル』に行った日は、長すぎる日記を書いてしまう。大人になってうれしいことは、好きなときに好きな人とファミリーレストランに行けること。今まで誰にも見せられなかった長い日記を7篇収録。 目次 ・2024.08.22 父と母と深夜の仙台根岸店 ・2024.08.27 ベルリンからの友と実家のような中野店 ・2024.09.05 オフィスレディの昼休憩と新宿店 ・2024.09.07 九月七日と銀座インズ店 ・2024.09.16 ステーキといちごのティラミスと駒沢店 ・2024.09.26 閉店アナウンスと木曜夜の神楽坂店 ・2024.09.27 雨のコスモドリアと九段下店 ・あとがき --- 著者 佐々木里菜 装画・挿絵 ナガタニサキ デザイン 佐藤豊 ページ数 48 判型 B6判 第4刷はアジロ綴じ 装丁 佐藤豊 印刷進行管理 大内宏輔(株式会社ソノベ) 印刷 株式会社ソノベ 製本 新日本紙工株式会社 ▷著者プロフィール 佐々木里菜(ささきりな) 写真家。1991年9月7日、宮城県仙台市生まれ。都内スタジオ勤務や写真家の弟子を経て2019年より商業写真家として活動する傍ら、2020年に『緊急事態宣言下における写真と日記と短歌の壁新聞』をネットプリントにて発行。それらがインターネットを中心に口コミで広がり2ヶ月弱の間に2,000回以上印刷される。以降、日記を中心とした文筆活動を細々と行う。主な著作に『パートタイム・コメット』(2022年)、『Between Timid and Timbuktu』(2024年)、『ロイヤル日記』(2024年)、『NIKKI NIKI』(2024年)、などがある。2025年3月末時点でのリトルプレス総発行数は1,300部を突破。ロイヤルホストで一番好きなメニューはパンケーキ、黒×黒ハンバーグ、平日限定洋食ランチのチキン南蛮風甘酢ソースランチ。 (作者サイトより) 大人になってからは、家族と行っていたファミリーレストランに友人、恋人、仕事仲間あるいは新しい家族と行く。そしてそれらが特別な時間になるのは、ロイヤルホストだから、という気がする。 「自分がここまで長生きすると思わなくて、三十歳を越えてからの生き方にずっと悩んでいる。でも、父と母と夜遅くにファミリーレストランにコーヒーを飲みに行けるようになったのは自分が長生きしたおかげなので、長生きしてよかったなと思う。」(p.10) 30歳を越えると、自分を育ててくれた親の人生がチラつくけれど、どうにも真似できないと思うこともある。自分で自分の人生をつくっていくなんて、怖すぎないか。時間はどんどん流れていくのに、その先に何があるのかはその人次第だ。 「流れていく時間を止めたくて、私は写真を撮り始めました。日記を書くのも同じ理由です。でも、時間は目に見えていないだけで止まることは絶対に無く、止まっていても私がそれに気付くことはありません。ロイヤルにいる時間は、流れていくのが楽しいと感じる数少ない時間です。」(p.47 あとがき) 止められない時間が、いつもは怖い。なのに、ロイヤルホストにいる間だけは、その怖さが消えて、流れていくことそのものが楽しくなる。たまには、温かい繭の中で子どものように何も求められず過ごしたい。そんな日に、ロイヤルホストが合いすぎるのだ。 先週『ロイヤル日記』を読んでから、コスモドリアを食べてみた。「いまは何も考えなくていいよ」「温かいものでも食べて、ゆっくりしなよ」——そんなふうに言ってもらえた気がした。 ロイヤルホストが好きな方。食べ物が出てくる日記、エッセイが好きな方。お気に入りの1冊になること、間違いなしです。(店主コメント)
日記をつけて何になる?(柏書房/蟹の親子)
¥1,870
『日記をつけて何になる?』 柏書房/蟹の親子 “なぜ人は日記をつけるのだろう、何かの役に立つわけでもないのに。日記ワールドで迷子にならないためのガイドブック。”――phaさん(作家) “蟹の親子さんがいなかったら、日記屋 月日がいまも続けられていたか、私にはわからない。専門店の中心を担ったひとりの、6年分の日記論。”――内沼晋太郎さん(日記屋 月日代表取締役) 【内容】 「日記ブーム」がささやかれる今だからこそ、あらためて、立ち止まって、考えたい。 書く、公開する、売る、読む、つづける、やめる—— 日記専門店「日記屋 月日」初代店長が、自身の実践と経験をもとに具体的な場面をたどりつつ、日記という営みの本質を丁寧に掘り下げます。 “私にとって日記をつけることは、人生の手応えを探ることに似ているのです。そして、こうした実践の数々を、健気な愛情とともに「日記的だ」と言い表したい。美しい風景や言葉を目の当たりにして、「詩的だ」とたとえてみるように。”(本文より) すでに日記を書いている人も、これから始めようとしている人も、挫折したことがある人も、自分には必要ないと思っている人も、みんなで悩めばこわくない。自然と今日から日記をつけたくなる一冊です。 【著者略歴】 蟹の親子〈かにのおやこ〉 文筆家、ダイアリスト。日本大学芸術学部文芸学科卒業。東京・下北沢にある日記専門店「日記屋 月日」の店長を二〇二〇年から二〇二一年秋まで務め、現在はディレクターを務める。二〇二〇年から日記集のリトルプレスを作り続けている。著書に『脳のお休み』(百万年書房、二〇二三年)、『増補版にき 日記ブームとはなんなのか』(セルフパブリッシング、二〇二四年)など。一九九一年生まれ、かに座。 (版元サイトより) 日記は「丁寧な暮らし」?「ちょっと恥ずかしいもの」? つけてみたい、他の人のを読んでみたい——日記周辺が気になる人必読の1冊。 「4歳、朝風呂という単語を知っていた。絵本の影響」 これはKeepメモに入力した、店主の8月26日の日記。とても些細なことだけれど、私はこのことを忘れたくないのだ。形式、頻度、何にも囚われず、忘れたくないことを貯めていきませんか。(店主コメント)
写真絵本「向こうの犬」(丹智絵子)
¥2,200
写真絵本「向こうの犬」 丹智絵子 レトロビルの屋上に暮らす白い犬の生活を定点観測したドキュメンタリーです。夏には日陰で伸びて、冬には日向で丸まる。そして、ずっと何かを待っている。ゆっくりと流れる時間を感じつつ、白い犬たちのかわいいだけではない独特の雰囲気を楽しんでもらえたら嬉しいです。 『とある屋上の白い生活。とそれを撮影するベランダのわたし。対岸に咲いたちいさな出会いの小さな軌跡。』 -------------------------------------- 向こうの犬 サイズ: A5判 ページ数: 62ページ 高さ: 15cm×21cm ISBN: 978-4-86795-061-6 定価: 2,200(税込) -------------------------------------- (作者サイトより) 向いに住んでいる白い犬たちを定点観測——何が起こるのかドキドキ読み進めたら、唐突で切なかった。永遠はないが、それでも出会っていきたい。大人向けの写真絵本。 (店主コメント)
私たちはみんな、失敗を知っている(百万年書房)
¥1,320
『私たちはみんな、失敗を知っている』 百万年書房/こだま、野口理恵ほか 巷に溢れる〈サクセスの秘訣〉は聞き飽きました。 あなたの失敗談を聞かせてください。 【目次】 離せなかった 白石果林 失敗は幸福のはじまり 小指 いい人だと思われたくてお金を貸しました こだま 夏の日 野口理恵 本をつくってきて失敗をしたことがない 村井光男 私のもとに残った成分 川内有緒 丸い窓の家 北尾マーモット 失踪の練習さえも失敗 花田菜々子 終わりよければすべてよし 末井昭 著者名 百万年書房 (編) 発売日 2026年08月10日 価格 1200円+税 判型 四六変 ISBN 9784910053752 (版元サイトより) 「失敗というのは激しい後悔とセットだ」(p.93 夏の日 野口理恵) そもそも失敗の定義とは?と迷いつつ読んでいて、この文章にハッとする。やり直しできる失敗など、失敗ではないのか……。それぞれが独自性の高い「失敗」を書いてくれていて、読み応えのある1冊。胸が痛い。(店主コメント)
みんな死んでも生きていく(まつよのぞみ)
¥1,500
『みんな死んでも生きていく』 まつよのぞみ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 19歳のとき、兄が自死した。 26歳の彼がもう生きていきたくないと思った世界を これからもわたしは生きていくのか。 家族が死ぬのが怖くなった。 自分が生きていることすら、 どこか後ろめたかった。 祖母の介護、年老いる両親、消えない喪失感、 それでも時間は止まってくれない。 兄が生きられなかった未来を、 わたしは生きていく。 人生の主導権を取り戻し、 どう生きるかを選びなおす。 喪失と再生、家族との関係、 生きる覚悟を綴った九年間のエッセイ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 目次 じゃあ、サイゼでまた 白百合とレモン スタンプは既読無視するだろ 大至急「大丈夫」にしてください このひとも、誰かの愛するひとなんだろうな 死ぬのって死ぬほど面倒 低空飛行の蝿に祈る うちらは長生きしような 骨になってしまえば皆同じ 死にたいわけがない 夏至 それでも、長男になりたかった 初めてのさよなら 「それで、あなたはなにが好きなの?」 夢 ここから先は道がない 縮命、延命 二枚目のカード 生きている大きなわたしを見て 会いたいからって死ねないよ 腰 わかちあう 上書きするなら笑顔で トゥルーエンド あとがき B6版/144ページ 著者:まつよのぞみ 装画:hoppe (作者サイトより) 足場が崩れ落ちるほどの衝撃、自分が自分じゃないみたいな「大丈夫」の演技、ようやく兄に「さよなら」を言えた日、自分で道をつくると決めて選んだワーホリ。弱々しいけれど、いつまでもしぶとく残っている線香花火のような煌めきがあった。 「この気持ちはなんなんだろう。どういう意味なんだろう。いつからか、死にたいとか消えたいとか思う代わりに、他のことばに置き換えてみることにした。 「休みたい」「帰りたい」「疲れた」 萎れたフレーズから始まった言い換えゲームは、ふと怒りに着地した。 「許さない」 「好き勝手にさせない」 「もう言うことは聞かない」 「もう思い通りにはならない」 そのとき初めてわたしは、自分が怒っていることを知った。抑圧してきた怒りが噴き上がるのと同時に、なぜか元気になり、動けるようになっていた。」(p.52-53) なんだろう。丁寧だからか。感情の奥に何があるのか、探っていく過程そのものを見せてくれた。ずしんと重しを乗せられて身動きが取れなくなる本じゃない。表紙のレモンイエローみたいな清涼感の出どころが気になって、目が離せない。 (店主コメント)
ロングストローク(2024年9月~2025年9月)(仲西森奈)
¥800
『ロングストローク(2024年9月~2025年9月)』 仲西森奈 メールマガジン『My friend is not dead.』にて(ほぼ)毎月配信している日記「ロングストローク」を1年分収録したZINEです。 2024年9月から2025年9月。この期間、仲西森奈は配信停止状態だったメールマガジンを復活させ、「ロングストローク」と銘打った日記を書き始め、本を読んだり映画を見たりポケモンスリープにうつつを抜かしたりしつつ、『ホームページ』の制作に日々を費やしていました。ただの日記、ただの日々。金沢での生活にも身体が馴染んできた、そんな1年間の雑な記録です。 -------- 【書誌情報】 『ロングストローク(2024年9月~2025年9月)』 本文:p36 サイズ:200×130mm 編集・装丁:仲西森奈 印刷・製本:レトロ印刷 価格:800円(税込) 刊行日:2026年1月18日 (作者サイトより) 『ホームページ』(本屋lighthouse/仲西森奈)がおもしろくて、気になる作家さん。どうして気になるかというと「わからない」からだと思う。それも、何か、どこかに辿り着くような気がして追いかけてしまう類の「わからない」。 「わたしにとってなにかを語り、書き、作ることは、線路のないところから電車を動かし始めるようなもの、と言ってもいいのかもしれない。なにもないところを電車は走り続け、走り続ける電車に追いつかれないように線路を組み立て続け、ときに電車はその線路に乗っかったり、脱輪してまた線路のない道を突き進んだりする。」(p.18) 気づかぬうちに、作者がつくった線路を走っていたらしい。見たことない景色・味わったことのない読後感。そういったものに惹かれる方に『ホームページ』と一緒に読んでほしいです。(店主コメント)
ホームページ(本屋lighthouse/仲西森奈)
¥2,970
SOLD OUT
『ホームページ』 本屋lighthouse/仲西森奈 【内容紹介】 「小説」や「随想」という形式は、読みながらそうした形式であることを忘れるときに、本当の姿を現している。 しかしだからこそ、この形あるものを私たちは手に取るのだと思う。書いて、残すのだと思う。生きるのだと。 ――駒田隼也(小説家) 阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震。新興宗教、高速バスの床、だれにも見せずに書き続けてきた日記。ゼロ年代、テン年代、そしていま……。震災を経て、疫病を経て、逃れ逃れて個はどこへ。タイ国営鉄道の切符にCoCo壱を見出し、竹としての生をまなざし、墓標/アディクションを背負って記憶を越えて、室生犀星とメダロットを手掛かりに、やがてたどり着くたったひとつの場所――。 「何時何分何秒地球が何周回ったとき?」という煽り文句に、今回は地球の周回数以外、答えることができる。 可視の限界が水平線を作るのではない。地球の形が水平線を作る。現に、星の光は幾光年先のわたしの眼に届く。それを眼は拾う。問題なのは距離ではなく形だ。 ――作家・仲西森奈による、小説、随想、短歌、詩、日記から成る五芒星。 【所収6首抜粋】 雪は隘路に町は記憶に溶け残りラナンキュラスは眼裏を消す General Anesthesia あなたもいつか逝く 教えることはできないけれど コストコを山は許してないかもね 産業道路に雲は被さる やさしくはなれなかった 都会的な怒りを童話みたいに聞いて 駆け抜けろさみしさどもよ海神もわたしも自分以外を飼わず 老いるほど涙が容易に伝うのはまばたきすらもまばゆいからだ 【目次/作品別】 長編小説 どこに行ってもたどり着く場所 あくびもせずに、しずかに話す。 カルシファーのようだ これか? もしもしそれから花と芋 そんぐらいん 詩 山、あるいはピザーラお届け。 川、あるいはあなたとコンビに。 盆と散歩 自己紹介 料理番組になる前 短歌 Still Alive 異性愛 The same flowers bloom in different places. わたしの雲海 拝啓、無料版、 べあーず・はず・かむ! 〜ぼくらの夏の一里塚〜 懐かしさ レアケース 今年 あなたは トカゲ・インタビュー 随想 Coco壱と国鉄 あるいは野良のフェムテック 竹といくつかの(いくつもの)疵 墓守とハルマゲドン(誰が墓穴を掘るのか) 金魚娘のモーフィング あるいは室生犀星とメダロット 日記 2023年12月29日(金) 掌編小説 桜雪 【目次/頁順】 TOP(はじめに) 山、あるいはピザーラお届け。 川、あるいはあなたとコンビに。 あくびもせずに、しずかに話す。 Still Alive Coco壱と国鉄 あるいは野良のフェムテック 異性愛 The same flowers bloom in different places. わたしの雲海 竹といくつかの(いくつもの)疵 カルシファーのようだ 拝啓、無料版、 べあーず・はず・かむ! 〜ぼくらの夏の一里塚〜 これか? 懐かしさ レアケース 盆と散歩 もしもしそれから花と芋 墓守とハルマゲドン(誰が墓穴を掘るのか) 今年 自己紹介 あなたは 金魚娘のモーフィング あるいは室生犀星とメダロット トカゲ・インタビュー 2023年12月29日(金) 料理番組になる前 そんぐらいん 桜雪 初出 参考引用文献/映像 「私事と時事」プレイリスト一覧 謝辞 著者略歴 但書 奥付 【著者略歴】 仲西森奈(なかにしもりな) 1992年東京都生まれ千葉県育ち。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)文芸表現学科卒業。石川県金沢市在住。著書に歌集『起こさないでください』、私家版歌集『日記』、連作掌編小説シリーズ『そのときどきで思い思いにアンカーを打つ。』『名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、』。2025年、散文「真夜中の乾燥わかめ」の英訳原稿(訳者:Heidi Clark)が海外文芸誌『Asymptote』にて掲載される。その他の活動に、音楽グループ□□□(クチロロ)契約社員、朗読バンド筆記体など。メールマガジン「My friend is not dead.」を(ほぼ)毎月配信中。 【書誌情報】 本文572p 46サイズ 表紙 黒(K)+DIC110/本文 モノクロ 表紙用紙:ミニッツGA-FS プラチナホワイト(4・6/250kg) 本文用紙:パスピエST(4・6/50kg) 見返し用紙:タントV-65(4・6/100kg) 価格:2700円+税 著者:仲西森奈 装丁:仲西森奈 組版:関口竜平 発行所:本屋lighthouse 刊行日:2026年1月26日 【『ホームページ』のホームページ】 https://morinakanishi.com/each_reaction/ (版元サイトより) 気持ちのいい、ありふれたことば選びの、心の表面を滑っていくような本を、今は読みたくない。わたしは、こういう本にお金を払いたい。ずっとそんな気分です。(店主コメント)
名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、(仲西森奈)
¥2,200
『名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、』 仲西森奈 1巻50篇、全20巻、計1000篇から成る連作掌編小説「ショートスパンコール」シリーズの2巻目。 さまざまな人間がばらばらの場所で好き勝手に生き、喋っています。 巻ごとのタイトルは分割された文章になっていて、すべて揃えると(単行本版『ドラゴンボール』の背表紙のように)長い一文が現れる仕様。 第2巻『名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、』までを出版社さりげなくより刊行。 以降の巻は本サイト「ショートスパンコール」にて制作/発表を続けている。 --------- 【書誌情報】 『名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、』 本文:448p サイズ:ビニール装|変型ポケット判 装丁:古本実加 発行:さりげなく 印刷:三省堂印刷株式会社 価格:2200円(税込) 刊行:2024年1月28日 (作者サイトより) 辞書のような見た目。「さまざまな人間がばらばらの場所で好き勝手に生き、喋ってい」るため、どこから読んでもよい。町を本に綴じるとしたら、まさにこんな感じ。自分のような、毎日決まった人としか話さない人間が読むと楽しい。(店主コメント)
産まれたての日々(壁 園佳)
¥1,500
『産まれたての日々』 著者:壁 園佳 10年前、とある事件を皮切りに家族が次々と壊れてゆく。 父はうつ病になった。その介護によって追い詰められて、次第に狂ってゆく私。 消えたい気持ち、家や地元への憎しみ、自分への嫌悪感。 家庭内暴力、トラウマ、偏った固定観念。 「生きたい」と思いながら、生きてみたかった。 「生きていて良かった」と思う、そんな人が存在するなら私は他人の人生を生きてみたい。 自分の人生を手放したい。もうこの世から消えてしまいたい。 相続問題、借金、愛着問題、性への嫌悪感、罪悪感、怒り、上手く行かない夫との関係、私は自殺遺族で、虐待児だったという気づき。 それらに向き合った日々、そして少し変わったあとの日々を書いています。 私という人間、私の家族、この社会が産みだした人間たちを証明したい。 そんな気持ちを込めて執筆しました。 10年間の、小説のような日記エッセイです。 260ページ 文庫本サイズ 1500円(税込) (以上、著者サイトより) 「こんなことでは傷つかない。感謝感謝感謝感謝感謝感謝。」(p.100)ここで思わず泣いてしまいました。壁さんがだんだんと父親と重なっていく描写が臨場感をつくっていて、映画のようです。文章が誠実な人は客観的で、それは感情を疎かにされた経験があるからかなと思いました。すごい本です。 (店主コメント)
M様お取り置き商品
¥1,760
SOLD OUT
M様お取り置き商品 掲載期間:2026/8/24 (月)まで ※こちらお問い合わせくださった方の商品となります。間違ってご購入された場合、こちらの判断でキャンセルさせていただきますのでご了承くださいませ。
レシート日記(オギユカ)
¥1,000
『レシート日記』 オギユカ 財布のなかに溜まっていく、白くて細長い紙切れ。 レシートは、本来なら買いものの記録でしかありません。 何を、いつ、どこで、いくらで買ったか。 ただそれだけが印字された無機質な紙のはずなのに、ふと見返すと、その時の空気感や自分の心のゆれが、よみがえってくることがあります。 迷って手にした春色のニット。 夫に分けてあげたいと思ったパンの味。 一人で聴いた夜更けのファミレスの閉店アナウンス。 この『レシート日記』は、そんな日々の断片を拾い集めた記録です。 2026年の1月から3月、冬から春へと移り変わる京都の街で、わたしが何に出会い、どんな気持ちでレジに向かったのか。 一枚のレシートから始まる、ささやかな15編の日記を収録しました。 誰かの買いものの記録なんて、他愛もないことかもしれません。 けれど、そんな他愛もない日々の積み重ねこそが、わたしを形作っているような気がするのです。 □著者プロフィール エッセイスト、ライター。1992年早生まれ、埼玉・鶴ヶ島出身、京都在住。22歳年上の夫と暮らす。卒論のテーマにするくらいボードゲームが好き。毎朝ロイヤルホストのモーニングに行きたい。レシート日記を書いています。ご連絡は[email protected]へ。 □『レシート日記』 サイズ 210 mm × 110 mm(A5変形) 32ページ 1000円 (著者noteより) お小遣いをもらって、ほしかった漫画を買いに行く——小学生〜中学生の、これらの瞬間を忘れることはなかなか無いだろう。いつも、親がくれた千円札がお宝に見えていた。 でも。大人になって、月に万単位でお給料をもらうようになると「何にときめき、何にお金を払ったか」忘れてしまう。それは憧れていた大人なのだが、幻滅していないと言えば嘘になる。 オギユカさんの「レシート日記」は、そんな「童心を失ってしまった大人」への朗報だ。ゴミとして捨ててしまっていたレシートと、その時どんな気持ちでレジに向かったかをセットで記録する試みを想像するとうっとりする。 「外からは燦々と陽が差していて、こんな風景のなかドーナツを待っているなんて平和なんだろう。キッチンからパチパチとはぜる油の音を聞きながら、京都で過ごす最高の午前中かもしれないな、と思った。」(p.10) 日記を読むと、やはり心が浮き立つ瞬間について綴られていて、ああ今すぐにでも真似をしたい! とテンションが上がった。一日単位で書かれているので、どこから読んでも良いのも気楽でありがたい。「毎日があっという間に終わっちゃうな」としょんぼりしている人に、ぜひ手に取ってほしい1冊です。(店主コメント)
あたりまえの日常を、奇跡と呼ぶことにした(神田なり)
¥1,300
『あたりまえの日常を、奇跡と呼ぶことにした』 神田なり 「あなたは、ただそこにいるだけで、誰かの希望だった。」 慣れない育児に迷い、必死にわが子を想う日々。本書を読み進めるうち、あなたは気づくはずです。これほど一心に誰かに想われ、慈しまれる存在が、尊くないはずがないと。 今日を、生きている。そんなあたりまえの日常こそが、誰かが心から待ち望んできた、光そのもの。何ができるからではなく、ただ生まれたままで、あなたは無条件に愛されるべき奇跡です。 かつて誰かの愛を全身で受け止めたあなたなら、この先どう生きても、きっと大丈夫。今、懸命に誰かを愛しているあなたと、すべての「元・赤ちゃん」へ贈る、日常の全肯定エッセイ。 目次: はじめに 「不妊様」の日々 酸欠のせいにしたい カラフルな生活の始まり 祈りが呼吸になるまで キミとすごした一ヶ月 抱けない手で伝える愛 子育てのスパイス 奇跡とともに生きる 抱けなかった手が、今握るもの 人生初チックン 絵本が読めない理由 ミルクを飲まない すべてがリセット、来月から 保育園最後の日に 門出を繰り返す オートミールの花畑 「赤ちゃん」の終わり やけどの夜に この手の大きさを覚えておきたい いつか見えなくなる景色の最中で おわりに 著者:神田 なり 発売予定日:2026年4月20日 サイズ:A6文庫本サイズ ページ数:172ページ (作者サイトより) 初めての育児。子どもが泣いてようが泣いてなかろうが、いつもどこか不安だった。目の前にいるふわふわの赤ん坊が笑顔を向けてくれたり、できることが増えたり。とても幸せなはずなのに。 「母親なのに、子どもの健康と安全を誰よりも考えて、一番に愛情を注ぐ人間であるべきなのに、これじゃむしろ、私自身が息子の健康を脅かしている張本人じゃないか。罪悪感で押しつぶされそうになって、深夜にもかかわらず声をあげて泣いた。」(p.59) 子を宿してからの母というのは、突然平社員から社長になったみたいに、わけもわからないまま全てを把握し、指示を出し、さらには走り回るプレイヤーでもいなければならない。(ことが多い。)今思えば「無茶すぎる」「とにかくサボれ」な状況。なのだが、目の前に赤ん坊がいると冷静でいられない。そのことを、この本を読んで思い出した。 子どもが怪我をしたとき、最近無理させてたなと他の後悔と紐づいていって苦しくなる感覚とか。気づいたら子どもの方がたくましくなっていて、お母ちゃん新米なんだと照れ笑いするとか。それらはすべて、自分が赤ちゃんだったときも親が右往左往していた証拠で。 ああ、ありがたいな。忘れたくないな。まさに「奇跡」を感じられる1冊です。(店主コメント)
生きる力が湧いてくる(百万年書房/野口理恵)
¥1,980
SOLD OUT
『生きる力が湧いてくる』 百万年書房/野口理恵 暮らしレーベル第7弾。 顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりをしたい。 私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。(本文より) 【目次】 昼間に風呂に入る 家族 生きる力が湧いてくる 酔う 大切なあなた 祝祭の日々 USO かわいいあの子 優しい兄 テニスが下手な女の子 夜、空を見上げる USO Nの起源 USO 見えないアングル 正月嫌い 朝、虎ノ門で仕事を終える 遠くに住んでいるあの子 自由の証 今日も吉祥寺のルノアールで 太く、長く、濃く しあわせの、となりにあるもの それよりぼくと踊りませんか 発声のすばらしさ 中華料理とお節介 居場所をくれてありがとう 物語のはじまりには、ちょうどいいのさ あなたと私のあいだにあるもの USO Nのお葬式 あとがき 【著者略歴】 野口理恵(のぐち・りえ) 一九八一年、埼玉県熊谷市生まれ。文芸誌「USO」編集長。rn pressの編集者として書籍を制作する傍らで、文筆活動を行う。健康体。 発売日 2025年04月25日 価格 1800円+税 判型 四六変 (版元サイトより) 「私は本づくりでなにができるだろうか。私ができることはささやかだけれど、本の力で「生きる力」が湧いたら良いと思う。顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、行きたいと強く思えるような本づくりをしたい。」(p.036)rn pressの野口理恵さんと出会った本。rn pressさんの本を書店開業第一弾で発注した理由がここに詰まっている。(店主コメント)
良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ(百万年書房/白瀬世奈)
¥1,760
『良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ』 百万年書房/白瀬世奈 全然、全部、大丈夫じゃない。 赤裸々な本音に共感殺到の傑作ZINE、完全版。 目次 はじめに 三十歳、無職 三兄弟唯一の女の子だけどさ 祖父と一緒に無邪気な私も消えた 家で無理なら学校で 親友って何だろう 「それで飯食っていけんのか」 「本当の自分」が迷子だ サンドバッグと救世主 悪い子になりきれなかった 良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ 無、フル回転、崩壊 私の二十代を黒く塗りつぶす前に 生きづらくなくなりたい 諦めるのではない 良い子を再定義しようよ 血のつながりよりもあたたかい 三十一歳、ただただ思い切って走る 大暴れ期が始まった 「無職です!」 お金がない 好きになった 初反抗期といつもと違うチョコレート もう甘えないでください 三十代からは手遅れ? 「隙間」にいる人たちへ 前に後ろに、行ったり来たり、止まったりしながら 現在思うこと おわりに ◆著者プロフィール 白瀬 世奈 (シラセ セナ) 東京在住。会社員。2025年11月に私家版『良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ』を発行。人生の目標はよく食べ、よく寝て、よく働き、よく学び、よく遊ぶこと。 四六判 縦188mm 横128mm 厚さ15mm 重さ 219g 並製 価格 1,600 円+税 1,760 円(税込) (版元ドットコムより) 長女は良い子で助かる。でも、世奈さんのこの本を読んで「あかん」と思った。長女は「良い子で過ごすこと」が家庭内で合理的なだけかもしれない、と。タイトルにピンときた方は、信田さよ子さんの『なぜ人は自分を責めてしまうのか』(筑摩書房)や壁園佳さんの『産まれたての日々』などとセットで読んでほしい。(店主コメント)
中村季節さん『ベトナム』セット
¥2,000
『ベトナム 1/汗』 『ベトナム 2/雪』 2冊セット 2025年11月30日 発行 2026年2月27日 第2刷(新装版) 著者:中村季節 【ベトナム1/汗】 そこらのチワワよりビビリでペーパードライバーの〝私〟がベトナム大群バイクの一味に加わるまでの旅の記録。上下巻の上。 はじめに ベトナムに行ったことはなかった。しかし私は、どこかにいかねばならなかった。コロナ渦のどたばたによって一度は永住を決意したイギリスからの帰国を余儀なくされた私は、ちょっとのつなぎのつもりで始めた東京アルバイト生活にあぐらをかいてもう数年が経過、気づいたら30代も半ばを過ぎていた。実家の2階で石油ストーブをたいて種類のわからない長い犬とともに転がりながら雪見だいふくを半分こにしておもちふわふわだねなどとつぶやいていたそのとき、あれ、あんたの人生いま大丈夫そ? という根源的な問いがいにしえのギャルの形をとって私の眼前に姿をあらわした、あなたいったい誰ですか?! 20年前のお前の魂だよ、ってかマジでなにしてんの? その服終わりきってるよ? 穴の空いた明太子色のスウェットをきた私は突然の黒ギャル及び人生の選択の訪れに恐れおののき、それから数ヶ月をただ怯えて過ごした。そしてある冬、バイト先の床の溝に挟まっているこぼれたココアの固まったやつを竹串でほじくりまわしていたら、ああ、ここまでか、と思った。私はよくやった。もう十分に逃げた。そろそろ、次のチャプターへ進むべきだ。 その日の夜、建設現場から帰ってきた父母の木屑まみれの作業着をたっぷりの洗剤とともに洗濯機に放り込んでから、居間で糖質70%オフビールを傾ける父に「私も、大工をやるよ」跡を継ぐ、と告げた。腹をくくった。朝5時起き週6日現場生活の幕開けだ、そうか、それなら明日からでもいいぞとうれしそうに父がいう――あ、ちょっとちょっと待って待って。タイムタイムタイム。「うん、やる、やるんだけどね、バイトやめてからちょっとだけ旅にでるから、そのあとスタートで」「え、どこに?」「べ」ベトナム。と私は答えた。そうなの? と我が魂の黒ギャルが驚いていた。まっとうな人生の訪れを目の前にした私の最後の悪あがきだった。 実際問題貯金などほぼないに等しい状態の私に、まとまった長旅が可能なのは東南アジアのどこかしかない、そうか、確かに、ベトナムか。いいんじゃないか。なんだっけ。バンミー? とかあるんだっけな。よく知らんけど、とりあえずスカイスキャナー開いて一番安い航空券、ホーチミン行き片道24000円、これで決まりだ。とりあえずいってから後先考えればよろしいな、まずとにかくいってみるべし。そうしてはじまった、私の15日間のベトナム旅の記録です。 【ベトナム2/雪】 そこらのチワワよりビビリでペーパードライバーの〝私〟がベトナム大群バイクの一味に加わるまでの旅の記録。上下巻の下。 一月三十一日(水) 帰り道はすこし薄暗くて、ライトをつけて走る。どんどん暗くなる。いきなり夜道の運転かよ、と私は手に汗をじっとりかいていた。山間部を走っているうちに山の緑がどんどん紺色にかわっていく。光が、前を走るルーベンバイクの後部座席のジュリアの後ろ姿が見える。たまに対向車のライトがみえると、身体がキュッと縮こまった。私が運転を怖がるようになったのは、20歳ちょっとのとき免許をとったばかりの元彼の車で、事故にあってからだろうか。兵庫県の山道を走っていて、前からやってきた大きなトラックにびびった元カレが歩道の縁石に派手に乗り上げて、タイヤがだめになってしまったのだった。助手席の私は、衝撃をもろに受けてしばらく喋れなかった。車からどうやって降りたのだろうか。元カレは完全に意気消沈して使い物にならなかったので、私がレンタカー会社と、JAFに連絡をして、それから近くのガストで飯を食いながらJAFを待ち、手配された代車で京都まで戻る道すがら男を励まし続けた。私はこの男の、パスタをひきずるようにすする音が嫌で別れたと思っていたが、理由はそれじゃなくて、こういうところだったような気がする。金のないそいつの代わりに車体の修繕費5万くらいを払って、ほどなくして別れた。 私はその時、テキパキと動いてはいたのだが、本当は怖くて仕方がなかったのだと思う。泣きたかった。怖いよう、ぶつかって死んじゃうかと思ったよう、と取り乱して涙をぽろぽろ流すのを男になぐさめてもらいたかったし、関係各所への連絡だってお前がやれよと思っていた。いやお姫様かよ。私の精神の奥深くにはお姫様が住んでおり、表面には肝っ玉母ちゃんがいる。その間くらいがちょうどいいのだがなかなかそうもいかない。ホセは、私のお姫様をまた刺激してくれる。左折のたびにとまどう私のバイクに寄り添って対向車を手で制してまで私が安全に曲がれるようにサポートしてくれるのまじで騎士(ナイト)じゃねと思った。ハオランは王子でホセはナイトだな。このふたりで少女漫画一本かける。昔、漠然と自分は中国人かスペイン人と結婚するのでないか、と思っていた。なぜなのかわからないが、そう思っていた。今でも根拠が見つからないが、私のお姫様の相手をしてくれるのは奇遇にも中国人とスペイン人だった。
愛の練習(中村季節)
¥1,000
『愛の練習』 2025年4月6日 発行 2026年3月10日 第4刷 著者:中村季節 <著者HPより、概要> まともな恋愛経験をもたぬ私がはじめてちゃんと人と〝付き合う〟ということをしはじめた数カ月の記録。 ------- 九月二日(火) 立川の小学校現場朝5時起き。後部座席でまるまって朝の渋滞の音を聞いている。丑三つ時に「きのうはたのしかた、ありがとう」とみずなすからメッセージが届いていたのをなんどもなんども読み返して適切な返信を考えている。昨日は終電のバスでかえるみずなすを送ってから帰りの電車でずっと腹がクルクルと鳩のような音をたてており、なんかの小説で身体が植物に巣食われる乙女の話があったな、私の場合は鳩だったのか。鳩ならたのしくていいな。布団の中でもデートのあとってどっちから先にメッセージを送るべきなんだっけ? 検索のちヤフー知恵袋のとんちんかんな回答を読みふけったりわけのわからん恋愛コラムを読んだり、今日知ったばかりの誕生日と年齢から西暦を計算してこれであってるんか? と思いながら相性占いをしたり目を閉じたり忙しくしていて全然眠った気がしなかった。そうか昨日私たちは結局、十時間も一緒にいたのだ。わたしは初めてだれかとマッチングアプリで出会い、デートというものをしたのだという感慨で胸がひたされている。しかし、これが恋なのだろうか、恋って一体なんだったっけ? どんな感じだったっけ。現場に着いても一体なんの作業をしたのか覚えていない。弁当に確か何かのあんかけ状のものが入っていた。心と身体が完全に乖離している。 [サイズ] A6文庫サイズ 105 mm × 148 mm 118ページ ▷作者プロフィール 著者・発行者 中村季節 大工見習い / 日記 / DJ / Music Video Director / Onigiri maker Instagram:@nakamurakisetsu
干し柿泥棒VS女の執念(nemo)
¥800
『干し柿泥棒VS女の執念』 nemo 大事に育てていた干し柿が 窃盗被害にあってから、犯人を探し、 犯人への思いを綴ったこの1ヶ月間のことを ZINEにまとめました。 -全9回の「怒りの干し柿通信」全録 -防犯カメラに残る犯行の様子 -事件の時系列 等 執念を燃やした日々のことを 記録しています。 柿の収穫から皮剥き、柿揉み、実食、 デザイン、ライティング、撮影、編集、 製本に至るまで、 全ての制作過程を自身で行いました。 私もびっくりな脅威の全30ページ。 大ボリュームの完全版、最終版です。 これが終わったら黙ります。 (作者SNSより) B6サイズ 30ページ 泥棒されたら、証拠を集めて警察に突き出す——そんな常識をぴょこんと裏返してくれたZINE。社会学者・岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』(新潮社)によると、問題行動が出たときはチャンス……! 被害者のnemoさんが取った「ZINEという形でネタにして黙る」という選択。泥棒が、奪った干し柿の親の寛大さに気付き、己を恥じ、真に更生することを祈るばかりである。(店主コメント)