死んだらすっかり消えてたまるか(まつよのぞみ)
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『死んだらすっかり消えてたまるか』
まつよのぞみ
◇『みんな死んでも生きていく』続編
死んだ兄の恋人に会いに行く───
「出会ったのは四月でね、 付き合ったのは十二月だった」
死んだ兄の友達に会いに行く───
「あなたのお兄さんはね、 意外にもギャガーだったんですよ」
この本は、死者を神聖化しない。
立派な人にも、悲劇の人にも、
人生の教訓にも仕立て上げない。
ただ、一人の人間として残す。
「自殺した兄」から、
「兄」に戻すための一冊。
人はどのように消えて、
どのように残っていくのか。
残された側から、それを確かめる。
どんどん抜け落ちていく記憶を、拾い集める。
兄が現実から切り離され、
二度目の死を迎えないために。
忘れゆくことは、
消えることではないと実感するために。
これからも、 わたしたちは、
生きていくために。
目次
死んだらすっかり消えてたまるか
恋人・富士山が見える窓際の席にて
◇ふたり
日記
二〇二六年八月八日
加筆 二〇二六年八月二十九日
◇次回予告
ともだち・雨の貸し会議室1
付録・プレイリスト
兄妹・のぞみで二時間
ともだち・雨の貸し会議室2
兄妹・表参道のフレンチだとか
◇焦点
ともだち・雨の貸し会議室3
◇雫
ともだち・雨の貸し会議室4
兄妹・かわいいもの大好きクラブ
ともだち・雨の貸し会議室5
兄妹・世界でいちばん近い遺伝子
ともだち・雨の貸し会議室6
◇何グラム 死んだ人の話を本にする賛否
ともだち・雨の貸し会議室7
◇出発
あとがき
B6版/96頁
著者:まつよのぞみ
装画:hoppe
(作者noteより)
「兄は一人の人間として正々堂々生きて、亡くなってからも、一人の人間として存在しているのだと、伝わっていたら嬉しい。」(p.88)
自死をした人の葬儀で読まれる弔辞には「何故?」という気持ちが滲むだろう。生前の故人の姿よりも“ここにあり得た姿”を見たいから。だからこそ、数年経ってから恋人や友人が語った故人とのエピソードを集めたこの本は真の弔辞集と言える。
みんなの心の中で生きている故人を本として残し、何度でも読めるようにすること。残された者には何よりも慰めになる。大切な人と死別してしまった方におすすめの1冊です。既刊『みんな死んでも生きていく』と購入された場合送料かかりませんので、ぜひどちらも読んでみてください。
(店主コメント)
