あたりまえの日常を、奇跡と呼ぶことにした(神田なり)
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『あたりまえの日常を、奇跡と呼ぶことにした』
神田なり
「あなたは、ただそこにいるだけで、誰かの希望だった。」
慣れない育児に迷い、必死にわが子を想う日々。本書を読み進めるうち、あなたは気づくはずです。これほど一心に誰かに想われ、慈しまれる存在が、尊くないはずがないと。
今日を、生きている。そんなあたりまえの日常こそが、誰かが心から待ち望んできた、光そのもの。何ができるからではなく、ただ生まれたままで、あなたは無条件に愛されるべき奇跡です。
かつて誰かの愛を全身で受け止めたあなたなら、この先どう生きても、きっと大丈夫。今、懸命に誰かを愛しているあなたと、すべての「元・赤ちゃん」へ贈る、日常の全肯定エッセイ。
目次:
はじめに
「不妊様」の日々
酸欠のせいにしたい
カラフルな生活の始まり
祈りが呼吸になるまで
キミとすごした一ヶ月
抱けない手で伝える愛
子育てのスパイス
奇跡とともに生きる
抱けなかった手が、今握るもの
人生初チックン
絵本が読めない理由
ミルクを飲まない
すべてがリセット、来月から
保育園最後の日に
門出を繰り返す
オートミールの花畑
「赤ちゃん」の終わり
やけどの夜に
この手の大きさを覚えておきたい
いつか見えなくなる景色の最中で
おわりに
著者:神田 なり
発売予定日:2026年4月20日
サイズ:A6文庫本サイズ
ページ数:172ページ
(作者サイトより)
初めての育児。子どもが泣いてようが泣いてなかろうが、いつもどこか不安だった。目の前にいるふわふわの赤ん坊が笑顔を向けてくれたり、できることが増えたり。とても幸せなはずなのに。
「母親なのに、子どもの健康と安全を誰よりも考えて、一番に愛情を注ぐ人間であるべきなのに、これじゃむしろ、私自身が息子の健康を脅かしている張本人じゃないか。罪悪感で押しつぶされそうになって、深夜にもかかわらず声をあげて泣いた。」(p.59)
子を宿してからの母というのは、突然平社員から社長になったみたいに、わけもわからないまま全てを把握し、指示を出し、さらには走り回るプレイヤーでもいなければならない。(ことが多い。)今思えば「無茶すぎる」「とにかくサボれ」な状況。なのだが、目の前に赤ん坊がいると、そんな重責に冷静でいられない。そのことを、この本を読んで思い出した。
子どもが怪我をしたとき、最近無理させてたなと他の後悔と紐づいていって苦しくなる感覚とか。気づいたら子どもの方がたくましくなっていて、お母ちゃん新米なんだと照れ笑いするとか。それらはすべて、自分が赤ちゃんだったときも親が右往左往していた証拠で。
ああ、ありがたいな。忘れたくないな。まさに「奇跡」を感じられる1冊です。(店主コメント)
