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地域を巻き込んだ本づくりが教えてくれたこと01 兵庫加東編(高橋雄大)

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『地域を巻き込んだ本づくりが教えてくれたこと01 兵庫加東編』
高橋雄大

日本地域コンテンツ大賞2025で「内閣府地方創生推進事務局長賞」を受賞したローカル・マガジン『地元人 創刊号:兵庫加東』。その制作の舞台裏と、そこから見えてきた「地域の編集論」を一冊の軽出版本にまとめました。

「どうせ田舎だから」「何もないから」。そう言って自分たちのまちを卑下してしまう「諦め」や「自虐」とどう向き合い、乗り越えていったのか

バラバラに存在していた「土地の記憶(縦軸)」と「人の営み(横軸)」をどう編み上げ、地域の物語という線につないだのか。

きれいな成功法則ではありません。

地域の本質的な価値とは何か。地域内の誇りと地域外の興味を両立させる魅力的なコンテンツとは何か。

そんな問いのもと、泥臭い制作や取材のプロセスを通して地域の見え方がどう変わり、どんな広がりが生まれていったのかについて、ありのままに書き綴りました。

地域で本づくりチームを立ち上げ、地元の本をつくる。プロジェクト発起人の私にとって、それは地元を見つめ直し、誇り直す旅にほかなりませんでした。本書では、私自身の個人的な学びや気づきにも触れています。

とくに読んでいただきたいのは、自治体やまちづくりに関わる方、地域で思いをもって活動しているプレーヤーの皆さんです。「自分たちのまちでも地元本をつくってみたい」「地域の魅力をどう発信すればいいかわからない」。そうしたモヤモヤを抱えている方にこそ、ぜひ手にとってほしい一冊です。

読み終えたあと、きっと自らの地元や今いる場所をもう一度見つめてみようと思っていただけるはずです。どうぞ、あなたのまちの物語を見つけるヒントにしてください。

【これからの活動について】
本書発刊後、『地域を巻き込んだ本づくりが教えてくれたこと』というテーマで講演活動を積極的におこなっていきます。本書と講演をセットでご希望の地域の皆さま、下記の「講演のご案内」をぜひご覧ください。本書に書いた内容を種として、あなたのまちでも「地域を編む」実践につなげてほしい。そう願っています。

目次
プロローグ 大人が地元を嫌いなら、僕らも嫌いになる
大人たちの自虐が、子どもたちの誇りを殺している
地域の「かさぶた」の正体 
なぜ、本なのか。なぜ、巻き込むのか

第1章 違和感からの出発
ご当地雑誌への違和感
「考える営み」を放棄していないか
泥臭くても、血の通った本を
違和感を乗り越えて
伴走者として

第2章 地域をどう編集するか
地域の主体は「人」である
地域を編集する難しさ/「地方というテーマには手垢がついていませんか?」/
観光パンフレットには載らない「営み」/情報ではなく「人」を描く/
情報は、綴じられた瞬間に「構成(ストーリー)」を求める/身体を使って一次情報を取る大切さ
「土地」と「人」――その交わりに物語がある
ラジコン坂に意味が生まれた瞬間/いまの豊かさは、先人の犠牲の上にある/
「縦軸(土地)」と「横軸(人)」が交わるところ
地元の見えない価値を信じ、村全体をホテルに ――株式会社藤原 藤原弘三
製造業が、なぜ米づくりを?/土地そのものが、千年のアンティーク/村全体をひとつのホテルに
家族で土地を守り、豊かに生きる ――岩崎農園
地形を活かした逆転の発想/農業は自営。自分で売る大切さ
この土地に立ち、土との対話で世界へ ――セラミック・アーティスト竹内紘三
世界で評価される作品が生まれる場所/「俺にはこれしかなかった」/知らないからこそ、飛び込めた
編集とは「関係づける」こと
ベテラン編集者の教え/思いを巡らせる「展轉」の書

第3章 自分たちのまちは、自分たちで語ろう
「みんな」って誰のこと?
『みんなでつくる中国山地』のイベントにて/いま、錨を下ろしている場所/「地元」か「ジモト」か
仲間集めの基準
肩書きや立場ではなく熱量で選ぶ/組織の枠をはみ出す「クリエイティブな変人」たち/
プロジェクトに背骨を通した恩師の言葉/知性と外の目
高校生を巻き込む
対等な編集部員として/「ウグイスの鳴く練習」――大人の視点を壊す感性/バスから見える「人の営み」を面白がる
自分たちのまちは、自分たちで語ろう

第4章 本はゴールではない
本はゴールではなく、始まりだった
幸先の良いスタート/母との1年4か月
本をハブにして起きた化学反応
東京での作品展が導いた邂逅
本が導いた出会い直し
30年ぶりの再会と、同志としての共創/「ダブル・コウゾウ」の出会いとコラボ/
同級生との出会い直し、からの運営メンバーへ/恩師からの物心両面の支援
個人の小さな違和感が、社会的な確信へ
「内閣府地方創生推進事務局長賞」受賞

第5章 メディアからプラットフォームへ
本は、つくって終わりではない
『地元人』プロジェクトの真骨頂
「イベント」――ちゃんと伝えると、ちゃんと伝わる
本を持って、旅に出る/ダブル・コウゾウの対談、パワーアップ/「ちゃんと伝えると、ちゃんと伝わる」
「まちづくり」――本を軸に、まちを面白がる
スキルを活かした本気の遊び/映画と屋台と、フェスティバル
「本づくり」――「ジモトブックス・プロジェクト」の始動
他の地域に「型」を手渡す/『JIMOTOZINE』の立ち上げ/軽やかさを楽しむZINE講座
「教育」――次世代への種まき
高校生との協働プロセス/内閣府主催「地方創生☆政策アイデアコンテスト」での成果/
「先生になって戻ってくる」――卒業生が受け取ったバトン/「JIMOTO MEMO」――読者が完成させるラストページ

エピローグ あなたの「かさぶた」を剥がそう
足元を見つめれば、そこには必ず物語がある
ジモトブックス・プロジェクトへの招待状

(版元サイトより)

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